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トレンドマイクロがAnthropic「クロード・ミュトス」を活用 国内初公表のAI脆弱性防衛へ

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トレンドマイクロは法人向けブランドTrendAIがAnthropic主導のサイバー防衛プロジェクト「Project Glasswing」に参加したと発表した。
国内企業として初めてClaude Mythos Previewの活用を公表し、AIによる脆弱性発見や修復支援を通じて重要ソフトウェアの安全性向上を目指す。

TrendAIがClaude Mythosを活用

2026年6月3日、トレンドマイクロの法人向けブランドTrendAIは、Anthropicが推進する「Project Glasswing」に参加したと発表した。
同プロジェクトは、重要ソフトウェアに存在する脆弱性の特定と対処をAIによって支援し、サイバーセキュリティの強化を図る取り組みである。

TrendAIはその一環として、Anthropicの先進AIモデル「Claude Mythos Preview(※)」をプレビュー段階から活用し、ソフトウェアコードのレビューや分析を実施する。
AIを用いることで、セキュリティリサーチャーは脆弱性の発見を効率化できるほか、協調的な情報開示や修復優先順位の判断、仮想パッチによるリスク低減につなげられるという。

近年は生成AIの進化によってソフトウェア解析能力が大幅に向上しており、脆弱性の発見速度も加速している。
TrendAIは、生成AIを活用した脆弱性対策の取り組みとしてAnthropicとの協業を進めてきた。
今回の参加も、長年にわたり構築されてきたセキュリティ分野の協調的エコシステムの延長線上に位置付けられている。

TrendAIの最高プラットフォーム責任者兼最高事業責任者であるレイチェル・ジン氏は、企業活動を支えるソフトウェアへの依存度が高まるなか、AIが早期の脆弱性発見を支援し、顧客が利用するシステムの安全性やレジリエンス向上に貢献できる可能性があるとの見解を示した。

※Claude Mythos Preview:Anthropicが開発するサイバーセキュリティ分野向けの先進AIモデル。ソフトウェアコードの解析や脆弱性発見を支援し、防御側のセキュリティ活動強化を目的としている。

AI主導の防衛競争が本格化へ

今回の発表は、AIがサイバー攻撃だけでなく防御の領域でも本格的に活用され始めたことを示す事例と言える。
従来の脆弱性調査は専門人材による手作業が中心だったが、高性能AIが加わることで分析速度や網羅性の向上が期待される。

特に大規模なソフトウェア基盤を運用する企業では、発見から修復までの時間短縮が重要課題となっている。
AIがコードレビューや脆弱性分析を支援できれば、人的負担を軽減しながらセキュリティ運用の高度化を進められる可能性がある。

一方で、防御側だけがAIを活用できるわけではない。攻撃者も生成AIを利用して脆弱性探索や攻撃コード作成を効率化しており、サイバー空間ではAI同士が競い合う構図が強まりつつある。
そのため、防御技術の進化が遅れれば、新たなリスクを招く恐れも否定できない。

今後は、Project Glasswingを通じて得られる知見が業界全体へ共有されることで、重要インフラや企業システムの防御能力向上につながることが期待される。
AIによる脆弱性対策が標準的なセキュリティ運用として定着するかどうかは、実際の成果と運用実績に左右されるものの、今回の取り組みはその方向性を示す象徴的な一歩になりそうだ。

トレンドマイクロ株式会社 ニュースリリース

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