2026年5月26日、Hakuhodo DY ONEが、「KARTE Blocks」を活用したAIO支援サービスの提供開始を発表した。生成AI検索の普及を背景に、AIに正しく理解されるWebサイト改善をノーコードで実現し、企業の情報発信力向上を支援する。
AIO支援を本格展開 PDCA期間を半減へ
Hakuhodo DY ONEは、プレイドが提供するCXプラットフォーム「KARTE」シリーズの「KARTE Blocks」を活用したAIO(※)支援サービスを開始した。AIO診断からWebサイト改善、A/Bテスト、効果検証までを一体化し、AI検索時代に対応したサイト運営を支援する。
背景には、生成AIによる情報探索の拡大がある。近年はAIが要約や推奨情報を提示し、それを基にユーザーが意思決定するケースが増加しており、企業側には「AIに正しく理解される情報構造」が求められるようになった。一方で、従来のWeb改修ではエンジニア調整や実装反映に時間がかかり、PDCAが停滞しやすいという課題があった。
今回のサービスでは、「KARTE Blocks」を利用することで、ノーコードによるWeb改修やパーソナライズ施策を実装可能にした。これにより、従来6〜8週間程度かかっていたPDCAサイクルを3〜4週間程度まで短縮できるとしている。
また、Hakuhodo DY ONEはKARTEの「Official Partner」に認定されており、「KARTE Partner Award 2025」では「Rising Star」を受賞している。さらに、社内組織「ONE-AIO Lab」が生成AI領域の知見を集約し、AIO施策の研究開発や運用支援を担う体制を構築している。
※AIO:AI Optimizationの略。生成AIやAI検索エンジンに対して、Webサイトやコンテンツを正しく認識・評価されやすい構造へ最適化する取り組み。SEOの次世代概念として注目されている。
AI最適化競争が加速 利便と依存リスクも
今回の取り組みは、企業のデジタルマーケティングにおいて「検索順位を重視する従来型SEO」から「AIによる引用や推薦を意識した情報設計」へと関心が広がりつつある状況を示唆していると考えられる。今後はSEOに加えて、AIが理解しやすい情報設計や構造化データの整備が、企業の競争力に影響を与える可能性がある。
特にノーコードで改善施策を迅速に回せる点は、大きな利点となり得る。マーケティング部門主導で検証サイクルを短縮できるため、エンジニアリソースが限られる企業にとってもAIOへの取り組みハードルが下がる可能性がある。また、AI検索への最適化が進むことで、ブランド情報の露出機会や顧客接点が拡大することも期待される。
一方で、AI検索アルゴリズムの変化は速く、最適化手法が短期間で有効性を失う可能性も指摘される。さらに、AIに最適化した表現が増加した場合、企業サイトの情報が似通い、結果として独自性が薄れるリスクも考えられる。
加えて、ユーザーがAI要約のみによって情報取得を完結させる傾向が強まれば、企業サイトへの直接流入が減少する可能性もある。AIOは新たな集客機会を生み出す一方で、Webマーケティングやメディア運営の前提に変化をもたらす可能性があり、今後の動向が注目される。
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