国内Web3企業のSUSHI TOP MARKETINGは、日本郵政グループが運営するテーマ型体験スペース「POSTUDIO(ポスタジオ)」第3弾企画「やすらぎのパワースポット」にNFTデジタルカード配布システムを提供したと発表した。
新たに位置情報認証型サービス「GPS Shot」を導入し、現地訪問をスマートフォンの位置情報で証明できる仕組みを構築した。
GPS認証NFTで観光体験を拡張
2026年5月21日、SUSHI TOP MARKETINGは、日本郵政グループが展開するテーマ型体験スペース「POSTUDIO」の第3弾テーマ「やすらぎのパワースポット」に対し、NFTデジタルカード配布システムの技術提供を行ったと発表した。
特集は2026年5月16日から、ニュウマン高輪店舗と特設サイトで開始されている。
今回の特徴は、位置情報認証型NFT配布サービス「GPS Shot(※)」の採用にある。
従来の第1弾、第2弾ではQRコード読み取り型の「NFT Shot」が現地体験に利用されていたが、第3弾ではGPS認証へ切り替えた。
これにより、寺社仏閣や自然景勝地など、掲示物設置が難しい場所でも、ユーザーはスマートフォンの位置情報を利用して現地訪問を証明し、NFTデジタルカードを受け取れるようになった。
POSTUDIOは、地域の魅力をテーマ別に紹介する体験型施設として2025年9月にニュウマン高輪内で開業した。
第3弾企画では、福島・長野・山口の3地域から計30のパワースポットを紹介している。
高屋敷稲荷神社、美ヶ原高原、夕日岬などを対象に、自然景観や神社仏閣を「やすらぎ」という切り口で訴求する構成だ。
NFTデジタルカードは、店舗体験、デジタル体験、現地体験の3経路で取得できる。
店舗ではAIマッチングを通じた取得、オンラインでは特設サイト閲覧やコミュニティ参加を通じた取得、現地では実際の訪問による取得が可能である。
受け取りはLINE経由で行われ、暗号資産ウォレットや仮想通貨の事前準備を必要としない設計となっている。
※GPS Shot:スマートフォンの位置情報を認証し、指定エリアに到達した利用者に限定してNFTを配布する仕組み。QRコードなどの物理設置なしで運用でき、訪問証明の信頼性向上や不正取得防止を目的とする。
観光NFTの普及加速も運用課題残る
今回の取り組みは、NFTを単なるデジタルコレクションではなく、「現地訪問の証明」や「体験参加の記録」として活用する流れを強める動きとみられる。
特に観光分野では、実際に足を運んだ利用者だけに特典を付与できる仕組みは、地域回遊や来訪促進との相性が良いと言える。
GPS認証への移行によって、QRコードの設置・保守が不要になる点も運用上の利点である。
神社仏閣や自然公園のように景観保全や管理上の理由から掲示物を置きにくい場所でも導入しやすくなり、対象エリアの拡大につながる可能性がある。
一部NFTに店舗特典を付与している点も、オンライン、店舗、観光地を横断する体験設計として注目できる。
一方で、位置情報を利用した認証には課題も残る。スマートフォンのGPS精度は利用環境に左右されるため、山間部や屋内付近では位置判定が不安定になる場合がある。
また、位置情報利用への心理的抵抗やプライバシー面への配慮も、利用者拡大に向けた重要な論点になるだろう。
今後、観光や地域プロモーション領域でNFT活用が広がる場合、重要になるのはブロックチェーン技術そのものよりも、一般利用者がどれだけ負担なく参加できるかという点である。
LINE受け取りやウォレット不要設計のように、Web3の複雑さを意識させない体験設計が普及の鍵を握る可能性がある。
SUSHI TOP MARKETING株式会社 ニュースリリース
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