Web3コンサルティング企業のキリフダ株式会社は、同社が開発支援を行うスクウェア・エニックスの観光周遊型謎解きゲーム「Catrip」シリーズ第2弾の提供開始を発表した。
横浜みなとみらいを舞台に、リアルとデジタルを融合した新たな体験型コンテンツとして展開される。
横浜で展開する体験型謎解き第2弾
2026年4月17日に公開された「Catrip横浜みなとみらい〜港の嘘と記憶の錨~」は、実在の街を舞台にプレイヤーが物語を追体験する周遊型ゲームである。
参加者は謎解きキットとスマートフォン上のLINEを併用し、指定された地点を巡りながらストーリーを進行させる設計となっており、所要時間は約3〜5時間とされている。
本作の特徴として挙げられるのが「アナログAR」を用いた演出である。
専用シートを現地の風景に重ねることで、現実の景観が別の意味を帯び、物語の断片が浮かび上がる仕組みが導入されている。
企画制作は株式会社ハレガケが担当しており、東日本旅客鉄道の協力のもと地域連携も強化されている。ゲーム進行に応じて「JRE WALLET」と連動したクーポンが取得できるなど、観光消費と連動した設計が組み込まれている。
観光×体験設計が生む新市場と課題
本作は、ゲーム体験を街全体へ拡張する「ロケーションベースドエンターテインメント」の進化形と言える。
LINEを基盤とした進行設計は、ユーザーの導入ハードルを下げる一方で、運用安定性やリアルタイム性がサービス品質に直結する構造となり得る。キリフダがシステム開発を担うのは、こうした体験インフラの信頼性確保が重要視されているためだろう。
観光連動型コンテンツは、地域経済への波及効果が期待できる。飲食店や小売と連携したクーポン配布は、来訪者の回遊を促進させ、滞在時間の延長や消費拡大につながるかもしれない。
特に都市型観光地においては、既存資源を活用しながら新たな体験価値を付加できる点が強みとなるだろう。
ただし、体験の質がロケーションや参加者の行動に依存するため、均質なサービス提供が難しくなりそうだ。天候や混雑、通信環境など外部要因が体験価値を左右するリスクは無視できない。
今後は、こうした不確実性をどこまで制御し、再現性のある体験として提供できるかが、同種サービスの競争力を左右する要因になると考えられる。
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