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自民党がディープフェイク対策を本格化 GoogleやMetaらから聴取、選挙や詐欺広告巡り議論

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PlusWeb3 編集部 Web3・AI専門メディア

2026年3月12日、日本国内で拡大するディープフェイク被害を受け、自民党のプロジェクトチームが対策検討を本格化させた。
Google、Meta、LINEヤフーの担当者から現行の対策状況を聴取し、今後は提言をまとめて政府に提出する方針である。

自民党PT、主要事業者から対策状況を聴取

自民党は3月12日、生成AIが生み出すディープフェイクへの対応を議論するプロジェクトチーム(PT)を開き、Google、Meta、LINEヤフーの担当者からヒアリングを実施した。
焦点となったのは、なりすましや詐欺広告といった生成AIによる偽情報による被害の拡大についてである。

平前デジタル大臣は取材に対し、「被害がどんどん拡大をしていますし、必要な政策、必要な法律を考えていかなければいけない」と危機感を示した。
また平井元デジタル大臣はディープフェイクについて、選挙直前に偽画像などが流通した場合、候補者に大きな打撃を与えうると指摘した。

このプロジェクトチームは2025年12月に立ち上げられたものだ。
これまで台湾の初代デジタル大臣を務めたオードリー・タン氏を招き、海外の先行事例も学んできた。
国内でも制度設計の議論が、啓発段階から具体策の検討へ移りつつあると言える。

※ディープフェイク:生成AIなどを用いて、実在人物の顔や声、映像を高精度に合成・改変する技術、またはそのコンテンツのこと。詐欺広告、偽情報、選挙妨害、名誉毀損などに悪用される懸念が強まっている。

規制強化と表現の自由との両立が課題

今後、自民党PTが提言をまとめて政府に提出すれば、事業者への対応要請や制度整備の議論が一段と進む可能性がある。
プラットフォーム側の本人確認強化、偽コンテンツの検知精度向上、削除対応の迅速化が進めば、詐欺被害や選挙期の混乱を抑える効果は小さくない。
特に政治家の発言映像や政見放送が加工される事例は、短時間で拡散しやすく、初動の遅れが大きな損害につながることが懸念される。

一方で、規制を急ぎすぎれば副作用も生じうる。
生成AIそのものは映像制作や広告、教育、エンターテインメントでも活用が広がっており、過度に広い規制は正当な創作や技術開発を萎縮させるおそれがある。
何を違法・有害とみなすのか、本人同意の有無、政治的文脈での扱いをどう整理するかは容易ではないだろう。

したがって、今後の制度設計では「悪質ななりすましをどう抑えるか」と「正当な表現や技術利用をどう守るか」をいかに両立させるかが、重要な論点になるとみられる。
ディープフェイク問題は、AIの利便性と社会的コストを日本がどう折り合わせるかを問う問題となりそうだ。

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