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au Starlink Direct、米国で海外ローミング接続を開始

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KDDIと沖縄セルラー電話は、衛星通信サービス「au Starlink Direct」の米国での海外ローミング接続を開始したと発表した。
Starlink衛星とスマートフォンの直接通信による国際ローミングは世界初である。Google Pixelシリーズから順次対応する。

au Starlink Direct、米国圏外エリアでも通信可能に

2026年3月4日に発表された「au Starlink Direct」の海外ローミング接続は、米通信大手T-Mobileが提供する衛星通信網「T-Satellite with Starlink(※)」を利用する。
米国(本土、ハワイ、アラスカの一部、プエルトリコを含む)の圏外地域に移動すると、スマートフォンが自動でStarlink衛星に接続し、衛星通信による国際ローミングが開始される。
イエローストーン国立公園やグランドキャニオンなど、地上基地局の電波が届きにくい地域でも通信が可能だ。
なお、接続時には端末の画面上に「T-Mobile-SpaceX-au」と表示される。

まずはGoogle Pixel 10シリーズおよびPixel 9シリーズから対応が開始され、2026年3月中にはMotorolaの折りたたみスマートフォン「razr 60 ultra」などにも拡大する予定だ。
なお、利用には端末ソフトウェアの更新とローミング設定の有効化が必要となる。

通信サービスとしては、メッセージ送受信に加え、「WhatsApp」や「Messenger」などのチャット・ボイスアプリにも対応する。
これにより、海外渡航先でもチャットだけでなくボイスアプリを通じた音声通話が可能となる。
日本で同サービスを契約しているユーザーは、当面の間申し込み不要かつ追加料金なしで米国の圏外エリア通信を利用できる。

※T-Satellite with Starlink:米T-MobileとSpaceXが連携して提供する衛星通信ネットワーク。Starlink衛星とスマートフォンを直接接続し、基地局のない地域でもテキスト通信や一部データ通信を可能にする。

圏外消滅に近づく通信 利便性と課題

今回の取り組みは、モバイル通信のカバー範囲を大きく拡張する可能性を示している。
従来の携帯通信は地上基地局に依存しており、山岳地帯や砂漠、海上といった地域では通信が不安定になりやすかった。
衛星とスマートフォンの直接通信が広がれば、こうした地理的制約は大きく緩和されると考えられる。

特にメリットが大きいのは、アウトドアや災害時の通信手段としての活用だろう。
スマートフォン単体で衛星通信が可能になれば、登山や自然公園などの圏外エリアでも位置共有や緊急連絡が行えるようになるはずだ。
また、海外渡航者にとっても、圏内・圏外を意識せず通信できる環境が整えば利便性は向上すると思われる。

一方で、衛星通信には技術的制約も残りそうだ。
通信速度や遅延は地上ネットワークより制限される場合があり、動画視聴など大容量通信には適さない可能性がある。
また対応端末や周波数帯の制限、各国の通信制度との整合性なども普及のハードルとなり得る。

それでも、衛星通信の国際ローミングが実現したことは、モバイルネットワークの構造が変化し始めていることを示す象徴的な動きと言える。
今後、対応端末や提携キャリアが拡大すれば、衛星通信が地上回線を補完する新たな通信インフラとして定着するかもしれない。

KDDI株式会社・沖縄セルラー電話株式会社 プレスリリース

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