2026年3月4日、PayPay銀行は普通預金口座の開設対象年齢を満12歳以上へ引き下げたと発表した。あわせて12~18歳向けの「PayPay U18応援プロジェクト」も開始している。
12歳以上へ対象拡大とU18施策
今回の改定により、これまでより若い世代がPayPay銀行の普通預金口座を開設できるようになった。
対象は満12歳以上の個人で、2026年3月3日から申し込みを受け付けている。
PayPayアプリ上で本人確認(eKYC)を完了していれば、最短1分で口座申込が可能で、当日中の口座開設にも対応する。
口座とPayPayアカウントを連携させることで、PayPay銀行からPayPay残高へのチャージが行え、残高確認や振込、現金引き出しなどもアプリ経由で利用できる。
PayPayマネーの払い出し手数料は無料で、預金残高に応じて円普通預金金利が上乗せされ、利息は毎月付与される。
3月3日からは、12歳から18歳の本人確認済みユーザーを対象とした「PayPay U18応援プロジェクト」も開始された。
PayPay銀行からPayPay残高へ1回で2,000円以上チャージした場合、チャージ後の同月内の決済時にPayPayポイントを2%付与する。
付与上限は月100ポイントで、1回の支払いにつき上限10ポイント、月10回までとなる。
さらに、PayPayアカウントとPayPay銀行口座を連携し、1万円以上を預けると預金残高に応じて毎月最大400ポイントが付与される施策も実施する。
対象は2026年4月1日時点で18歳以下のユーザーで、実施期間は2026年3月3日から9月30日までとしている。
若年層金融のデジタル化が加速する可能性
今回の取り組みは、スマートフォン決済と銀行サービスを一体化する戦略の一環と見られる。若年層が早期に口座とキャッシュレス決済を結び付けることで、長期的な顧客基盤の形成につながる可能性がある。
利用者にとっては、送金や残高管理をアプリで完結できる点が大きな利点となるだろう。
現金中心の生活よりも早期に金融サービスに触れることで、実践的な金融リテラシーを身につける機会にもなり得る。
一方で、未成年の資金管理にはリスクを伴う側面もある。支出管理が不十分な場合には過度な消費やポイント目的の利用が増える懸念も否定できない。
金融サービスを提供する企業だけでなく、家庭や教育現場によるサポート体制も重要になるだろう。
それでも、若年層向け銀行サービスの拡大は今後さらに進む可能性が高い。
キャッシュレス決済、ポイント経済圏、デジタル銀行が一体化する流れは強まり、金融サービスの入口が10代へと広がる時代が本格化していくと見られる。
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