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ソフトバンクロボティクスが物流AI新製品発売 AutoStoreを小規模倉庫まで拡張

PlusWeb3 編集部
PlusWeb3 編集部 Web3・AI専門メディア

2026年9月、東京都のソフトバンクロボティクス株式会社は、高密度自動倉庫システム「AutoStore」の最新4ソリューションの販売を開始した。AIによるピッキングやケース管理、小規模倉庫向けサブスクリプションモデルを追加し、「国際物流総合展2026」で物流自動化ソリューションとして公開する。

AutoStore最新4製品で物流自動化を拡張

ソフトバンクロボティクスは、高密度自動倉庫システム「AutoStore」の新ソリューションとして、「VersaAI」「CarouselAI」「AutoCase」「Pio」の4製品を販売開始した。物流業界で課題となる人手不足や人件費の上昇、多品種少量化、保管スペース不足といった課題を背景に、自動化の適用範囲を広げる狙いがある。

「VersaAI」は、AutoStoreのグリッド内で注文準備やSKU(※)の集約、バッファリングを自律的に行うロボットワークステーションである。人が作業を始める前に注文準備を進められるため、夜間や閑散時間を活用した運用を支援する。「CarouselAI」はAIと画像認識、ロボットアームを組み合わせたピースピッキング用ワークステーションで、多品種商品の認識と反復ピッキング作業を自動化する。「AutoCase」はケースやカートン単位の商品をAutoStore内で入庫・保管・出庫できるソリューションで、ケースと個品を同一システム内で扱える点が特徴だ。

一方、「Pio」はAutoStoreの技術をコンパクトにパッケージ化したサブスクリプション型の自動倉庫で、小規模倉庫でも導入しやすく、物量や事業規模に応じて拡張できる。

9月8日から11日まで東京ビッグサイトで開催される「国際物流総合展2026」では、これら4製品と各種ロボットを組み合わせた物流自動化ソリューションを展示する。来場者が指定した荷物をロボットが認識して取り出す参加型デモンストレーションを実施するほか、日本の物流現場で広く使われる「田の字パレット」に対応した平置きパレット搬送ロボット「TUSK ROBOTS T10」を日本で初公開する予定だ。

さらに、ソフトバンクロボティクスはSBフレームワークス川崎事業所におけるAutoStore導入事例動画も公開した。同事業所ではロボット160台、ビン6万5,000個、ワークステーション28台で構成されたAutoStoreに加え、ピッキングロボットや自動フォークリフトを組み合わせ、入荷から保管、出荷までの工程を自動化している。

※SKU:在庫管理で商品を識別するための管理単位。サイズや色、種類ごとに異なる識別コードが付与される。

物流AI導入が広げる可能性と課題

今回の新ソリューションは、自動倉庫の活用範囲を保管や搬送だけでなく、ケース管理やピースピッキングまで拡張できる点が大きなメリットである。AIやロボットを組み合わせることで、物流工程全体の自動化が進み、人手不足や繁閑差への対応力向上が期待される。

特に「Pio」の登場により、小規模倉庫でも段階的に自動化へ取り組める選択肢が広がる。サブスクリプション型で導入しやすい仕組みは、物流DXを進めたい中小規模事業者にとっても採用しやすいモデルになり得る。

一方で、AIやロボットを物流現場へ導入するには、既存設備との連携や運用設計、人材育成といった課題も残る。複数の自動化機器を組み合わせるほどシステム全体の管理は複雑になり、現場に合わせた運用体制の構築が欠かせない。

今後は、大規模物流センターだけでなく中小規模の倉庫にもAIとロボットを活用した物流自動化が広がる可能性がある。物流現場全体を最適化する取り組みがどこまで普及するかが、次の物流DXの焦点となりそうだ。

ソフトバンクロボティクス プレスリリース

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