米マイクロソフトは2026年度第4四半期(4〜6月期)および2026年度通期の決算を発表した。AI関連事業やクラウド事業が好調に推移し、通期の設備投資額は約1,159億ドルに達している。
マイクロソフト、Azure収益43%増でAI事業が成長
マイクロソフトが2026年7月29日に発表した決算によると、2026年度第4四半期の売上高は900億700万ドルで、前年同期比18%増となった。
営業利益は406億300万ドルで18%増、純利益は357億6600万ドルとなり、GAAPベースで前年同期比31%増を記録している。
事業別では、クラウド関連事業を含む「Microsoft Cloud」の売上高が593億ドルとなり、前年同期比27%増となった。
「Intelligent Cloud」部門の売上高は393億600万ドルで32%増となり、主力サービスであるAzureおよびその他クラウドサービスの売上高は43%増加した。
AI関連サービスの拡大も業績を押し上げる要因となった。サティア・ナデラ会長兼最高経営責任者(CEO)は、Azureの年間売上高が初めて1,000億ドルを超えたことや、Microsoft 365 Copilotの有料ユーザー数が3,000万人を超えたことを説明している。
また、2026年度通期では売上高が3,318億3,900万ドルとなり、前年比18%増を達成した。
設備投資額は通期で1,159億4,800万ドルに拡大しており、AI処理能力の向上やデータセンター拡張に向けた投資を加速させている。
一方、「More Personal Computing」部門の売上高は128億5,400万ドルで前年同期比4%減少した。Windows OEM・デバイス事業およびXboxコンテンツ・サービスの減収が影響したものの、Azureを中心とするクラウド・AI事業の成長が全体業績を支える結果となった。
AI投資拡大で成長加速も投資回収と将来の収益性が焦点
今回の決算からは、AIを中心としたクラウド事業への継続的な投資が、業績拡大を支える要因の一つとなっていることがうかがえる。
企業のAI活用が進む中、Azureの需要拡大やCopilot関連サービスの利用増加は、今後の収益基盤を強化する材料になると考えられる。
特に、大規模なデータセンターや計算資源を保有する企業は、AIサービス提供において優位性を持ちやすい。マイクロソフトの継続的な設備投資は、企業向けAI基盤の整備を後押しし、中長期的な競争力に影響を与える要素の一つになり得る。
一方で、投資規模の拡大は収益性への圧力になるリスクもある。AI市場の需要が想定を下回った場合には、投資回収に時間を要する可能性もあり、今後の事業環境を慎重に見極める必要があるだろう。
AI市場ではGoogleやAmazon、Metaなども大規模投資を続けている。
マイクロソフトが今後も高成長を維持できるかどうかは、AIサービスの利用拡大とインフラ投資の成果をどこまで事業成長へ結び付けられるかが重要なポイントになりそうだ。
Microsoft Earnings Release FY26 Q4
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