チューリンガム株式会社代表取締役CTO 田原様へインタビュー｜一気通貫したサポートでWeb3の新規事業へ導く

2024-10-03

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日本企業がWeb3への参入を進める中、専門的なサポートを提供するチューリンガム株式会社は、GameFiや独自ブロックチェーンの企画開発から法務・会計の相談まで、一気通貫したサービスを展開しています。

今回はブロックチェーンや暗号資産のプロダクトを開発し、多くの上場企業のWeb3参入を支援してきた実績を持つ同社の代表取締役CTO 田原様にお話を伺いました。

日本企業のWeb3参入へ導く専門的なサポート

ーーまずは、会社概要についてお聞かせください。

田原「私たちは創業当初、ブロックチェーンやWeb3のプロダクト、特にスマートコントラクトやDeFiの企画・開発を行っていました。その後、日本の上場企業やその子会社などの企業向けに、GameFiや独自ブロックチェーンの企画・開発、法律・会計のスキームに関する相談など、幅広くサービスを提供しています。クリプトのマスアダプションを促進し、企業がWeb3に参入しやすく、安心してプロダクトを創ることができるサポートをしています。」

ーー大手企業を初めとしたWeb3を新規事業として行う企業へサポートを行っているのですね。

田原「はい。例えばGameFiやトークンが絡んだものを多くご支援させていただいておりますが、PoC(概念実証)や新規事業の研究開発領域のサポートも行っています。Web3やクリプトをビジネスとしてしっかり展開したい企業向けにサポートを提供しています。」

ーー具体的にどのような相談を受けることが多いのでしょうか。

田原「よくご相談を受けるのは、Web3事業を行いたい担当者の方が、社内での通し方や進め方など具体的にどうスタートすればいいのかというものです。特に大企業の新規事業部の方々はWeb3に関する知識はお持ちでも、事業としての進め方や重要なポイントについては、ディープな知識を持った私たち専門家に頼っていただくことが多いですね。」

ーー貴社にはどのような強みがございますでしょうか。

田原「私たちの強みは大きく3つあります。1つ目は、GameFiのプロダクトを実際にローンチし、取引所への上場やINOにおけるNFT販売など、国内でも多くの実績を持っている点です。2つ目は、Web3領域におけるコンサルティング・開発、法律・会計の専門家が集まり、専門家集団としてWeb3事業を立ち上げるために必要なことを一気通貫してサポートしている点です。また自社でプロダクトを創り上げた経験もあり、お客様のプロダクトにも最初から最後まで伴走できるのが大きな強みです。そして3つ目は、暗号資産取引所Zaifが同じグループにあり、提携などが可能であることです。」

ーー現在事業展開をされている中で、どんなことを課題として感じていますでしょうか。

田原「暗号資産やブロックチェーンのプロダクトは、どうしても金融的な側面が伴うため、企業が一歩踏み出しにくく、検討期間が長くなることが多いと感じています。また、専門的な人材がまだ少ないことも課題です。弊社創業メンバーを中心に高い専門性を持ったメンバーが集まっていますが、そのような人材を採用することは簡単ではありません。」

トラストレスと日本特有のWeb3の可能性

ーー創業の背景についてもお聞かせください。

田原「大学ではAIやデータ分析を通じて社会学的な知見を得る研究をしていましたが、2017年頃からブロックチェーンに興味を持ち、個人的に開発を始めました。ビットコインやイーサリアムの勉強会にも参加しており、人は少なかったのですが、いつも集まっていたメンバーと意気投合し、会社設立に至りました。ただ1年ほどはクローズドな勉強会くらいであまり動いてなかったのですが、きっかけもあり事業として活動を始めていきました。」

ーー1年間はあまり動いていなかった中で、どのようなきっかけで現在の事業を始めたのでしょうか。

田原「2018年頃から、DeFiやNFTが注目され始め、Maker DAOやUniSwapの登場でDeFiの成長が見込まれたり、NFTアートが注目されたりしてきました。私たちもその潮流を見て、DeFiやNFTが今後大きく伸びると判断し、リサーチを重ねメンバーの意見が一致しました。そして、メンバーの中には仕事を辞めて専念する者も出て、初期費用を調達して事業をスタートさせました。」

ーー今後の展望についても教えてください。

田原「私たちの会社は、日本のWeb3、クリプトの発展に寄与したいという想いで設立しました。個人的には、これからのクリプトはトラストレスを目指す世界と、大企業や金融系のエスタブリッシュメントを目指す世界が共存する方向に進んでいくと考えています。ビットコインは今後も世界で生き続ける一方、生活インフラとしてのブロックチェーンも徐々に進化し、日本からそのような動きが出てくると考えています。特に日本は信頼や信用を重視する国民性があるので、独特の発展を遂げると思います。」

ーートラストレスな世界を目指すWeb3の世界と日本特有なWeb3の世界があるのですね。

田原「はい。日本の大企業がWeb3に積極的に取り組んでいることは非常に良い流れだと思っています。私たちも上場企業が暗号資産やWeb3に参入しやすくするサポートを通じて、日本独自のエスタブリッシュメントなクリプトの発展に貢献できればと考えています。先ほどの展望とも繋がるのですが、日本からWeb3が生活インフラとして広がるために、大企業を始めとした企業のWeb3進出のサポートと、また海外のトラストレスなクリプトの世界も興味があるため、ハッカソンに参加するなど技術を吸収し、プロダクトローンチを目指す2つの軸でこれからも進めていきたいです。」

主体性と行動力のある新規事業をやり抜く人材を募集

ーー現在募集しているポジションについて教えてください。

田原「現在募集しているポジションは、PM経験のあるコンサルタントです。あとはセールスのマネジメント経験のある方、英語で交渉ができる方を探しています。Web3のナレッジは社内に十分蓄積されていますので、採用時にはWeb3の知識は必須ではありません。ただ、お客様の新規事業の開拓をサポートすることがメインとなるため、定型的な業務ではなく、論点を自分で整理し主体的に仕事を進められる方が求められます。自分で考え、行動できることが非常に重要です。」

ーー働き方についてはリモートでも可能なのでしょうか。

田原「そうですね。現在私は香港にいますが、リモートの働き方もウェルカムです。日本においては都内で働いているメンバーもいれば都外にいるメンバーもいます。

ーー現在の組織体制についても教えてください。

田原「現在、全体で約25名のメンバーがいます。法律・会計からブロックチェーンの戦略企画、開発まで幅広く対応しており、特にエンジニアのバックグラウンドを持つメンバーが多いのが特徴です。私自身もエンジニアのバックグラウンドがあります。設計や仕様策定に携わることで規制にも詳しくなっていきます。他にはセールスや海外交渉、バックオフィスのメンバーもいます。」

ーーエンジニアのスキルがある上で、企画や設計もできる方が多いのでしょうか。

田原「はい。エンジニアとしてのスキルだけでなく、企画や設計にも強いメンバーが多く、特に海外のプロダクトにも精通しているのが特徴です。そのため、エンジニアの視点を持ちながら、企画や設計にもしっかり関わることで、プロダクトの質を高めていくことが出来ます。」

Web3で未来の選択肢を増やす

ーー最後に読者へのメッセージをお願いします。

田原「私たちは新規事業にわくわくし、お客様とゼロイチを一緒に創り上げていきたいと考える方に来てほしいと考えています。この会社は、自分のやりたいことをしっかり表現できる場が多く、働くメンバーの中には将来起業を目指している人もいます。新しい技術を使ってプロダクトを開発し、事業の立ち上げを経験したい人にとっては非常に表現の幅が広く懐の深い環境です。共に日本のWeb3を発展させていくビジョンを叶えていきましょう。」