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イーサリアム財団、AI経済基盤構築へ 新チーム「dAI」設立

PlusWeb3 編集部
PlusWeb3 編集部 Web3・AI専門メディア

2025年9月15日、イーサリアム財団(Ethereum Foundation)は、AIとブロックチェーンの融合を加速する新チーム「dAI」を設立したと発表した。
コア開発者のダビデ・クラピス氏が率い、AIエージェント経済に必要な標準規格の開発に取り組む。

イーサリアム財団、AI分散型基盤「dAI」を始動

イーサリアム財団は、新たにAIと機械経済に特化したチーム「dAI」を立ち上げた。
チームを率いるのはコア開発者のダビデ・クラピス氏で、9月15日に自身のXアカウントで明らかにした。
目的は二つあり、一つはイーサリアムを「AIと機械経済の優先的な決済・協調レイヤー」として位置づけること、もう一つは少数の大手事業者に依存しない「分散型AIスタックの構築」である。

短期的な焦点は、11月に開催される「デブコネクト(Devconnect)」で公開予定の「AIエージェントアイデンティティ」と、新たな「ERC-8004標準(※)」の開発にある。
これらはアプリケーションがAIエージェントの正当性やルール遵守を検証できる仕組みを提供するもので、ウォレットやDAppsとの互換性を高める。
特にERC-8004は、AIエージェントやロボットが仲介者を介さずに支払い、協調、ポリシー執行を可能にすることを想定している。

クラピス氏は投稿で「チームは財団のプロトコルおよびエコシステムグループと連携し、プロトコルの改善をAI構築者のニーズと結び付け、パブリックグッズプロジェクトに資金を提供する」と述べた。

さらに「イーサリアムはAIをより信頼できるものにし、AIはイーサリアムをより有用にする。インテリジェントエージェントがより多く取引するほど、価値と評判のための中立的なベースレイヤーが必要になる」と強調し、インテリジェントエージェントの取引拡大に伴う中立的ベースレイヤーの重要性を指摘した。

※ERC-8004標準:イーサリアム上でAIエージェントやロボットが仲介者を介さずに取引や協調を行えるようにするための新規格。エージェントの信頼性やルール遵守を検証する仕組みを提供する。

AIとブロックチェーン融合が生む可能性と課題

今回の動きは、AI経済の信頼性と分散性を確保する上で大きな一歩といえる。
AIエージェントが自律的に取引を行う社会では、透明性と検証可能性が欠かせない。
ERC-8004標準が普及すれば、エージェント間での協調や支払いが円滑化し、新しいビジネスモデルや自律的経済圏の構築を後押しする可能性がある。
これは開発者にとっても、信頼できる基盤上でのアプリケーション開発を促進する点でメリットとなるだろう。

一方で課題も存在する。
標準規格の整備にはグローバルな合意形成が必要であるため、セキュリティや規制対応の面でも試練が待ち受けていると考えられる。
また、AIの意思決定に伴う責任の所在や倫理的問題は未解決であり、分散型基盤がそれをどのように担保できるかは不透明だ。それでも、イーサリアム財団がAIとの融合を推進する姿勢は、今後の分散型社会の方向性を象徴している。
信頼性を備えたAI基盤が確立されれば、ブロックチェーンがインフラとして果たす役割は一層大きくなるだろう。

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