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三重大学病院がApollo AI導入 電子カルテ連携で全院AI活用へ

PlusWeb3 編集部
PlusWeb3 編集部 Web3・AI専門メディア

2026年10月1日、三重大学病院はAI活用の第二弾としてAlbatrusのAI基幹システム「Apollo AI」の導入を開始した。既存の電子カルテとAIを連携し診療情報や患者情報を横断的に活用。職種を越えた全院規模の医療DXを推進する方針だ。

電子カルテとAIを連携 病院全体の業務を支援

三重大学では「地域医療に、テクノロジーの力を」を掲げ、PHR※や地域医療連携、AI活用などを「MUDX」として推進してきた。2025年10月には、医療DXを大学全体で戦略的かつ横断的に進める統括組織「MUDX Initiative」を設置している。

AI活用の第一弾ではAlbatrusの「メディラクAI」を使い、症状詳記などの自動作成を支援してきた。今回その実績を踏まえて導入するのがAI基幹システム「Apollo AI」である。汎用的な拡張性を備えながら、電子カルテとの連携を通じて医療現場の個別業務にも対応できる点を特徴とする。

導入にあたっては既存の電子カルテシステムとの連携を実現した。電子カルテに蓄積された診療情報や患者情報をAIが横断的に参照し、記録作成や情報の検索・整理などを支援する。単一業務の効率化ではなく、病院全体を支えるAI基盤として活用範囲を広げる構想だ。

さらに病院長とMUDX Initiativeの教授を中心に、三重大学病院とAlbatrusによる「AI導入チーム」を結成。職種・部門別のプロジェクトチームも設け、現場で得た知見を全院へ横展開する体制を整えた。

※PHR:Personal Health Recordの略。個人の健康診断結果や診療、服薬などに関する情報を本人が管理し、健康管理や医療サービスなどに活用する仕組み。

全院AI活用へ前進 データ活用と安全性が鍵に

Apollo AIの導入による大きなメリットは、AIを個別のツールではなく病院全体の共通基盤として活用できる点にある。医師や看護師など幅広い職種が電子カルテと連動したAIを利用できれば記録や情報整理に伴う負担を軽減し、本来の医療業務へ時間を振り向けやすくなる可能性がある。

さらに三重大学病院とAlbatrusは院内データとAIエージェントを組み合わせた新たなユースケースの創出を目指す。将来的にはAIが蓄積された情報を基に自律的に業務を支援するなど、従来の業務効率化から一段進んだ病院運営の変革につながることも考えられる。

一方医療情報は患者の個人情報を含むため、利便性だけでなく安全性を確保した運用が不可欠だ。三重大学病院は個人情報保護を徹底し、3省2ガイドラインに準拠して全院的なAI活用を進めるとしている。AIの判断をどこまで業務に組み込み、人間による確認とどう両立させるかも重要になるだろう。

今後は各プロジェクトチームで蓄積した成果やノウハウを地域の医療機関へ共有できれば、いち大学病院のDXにとどまらない波及効果も期待できる。三重大学病院で生まれるユースケースが、三重県全体の医療DXを広げるモデルとなるか注目される。

株式会社Albatrus プレスリリース

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