2026年9月11日、国内のBBIXとミライコムは、電話AI同時通訳サービス「テレ翻訳」とBBIXの音声サービス基盤を組み合わせた協業を開始した。携帯電話から多言語での音声コミュニケーションを利用できる環境を整える。
BBIXの音声基盤とAIで電話通訳を実現
「テレ翻訳」は、2025年5月にミライコムが提供を開始したAI同時通訳サービスである。専用端末やアプリを必要とせず、電話から利用できる点が特徴で、90言語以上の双方向通訳と230以上の国・地域への国際電話に対応する。
今回の協業では、ソフトバンクの子会社でIX(※)事業を手がけるBBIXの音声サービス基盤と、ミライコムのAI技術を融合した。これにより、BBIXの音声サービス基盤上で「テレ翻訳」を利用できる電話による多言語音声コミュニケーション環境を実現する。
背景には、多様化やグローバル化を受け、AIを活用したリアルタイムの多言語対応ソリューションへの需要が高まっていることがある。BBIXはネットワーク事業やクラウド型ネットワークサービス「OCX」に加え、AI基盤を活用した音声領域のソリューション拡充も進めている。
※IX(インターネットエクスチェンジ):異なるインターネット事業者などがネットワークを相互接続し、通信を交換するための仕組み。
電話通訳の普及に期待 利便性と精度が課題に
今回のサービスは登録不要で、アクセス番号「0067-29111」に携帯電話から発信して利用できる。専用端末やアプリを用意する必要がないため、外国語話者との電話対応が必要な企業や利用者にとって、導入時の負担を抑えやすい仕組みと言える。
特に、電話という既存の通信手段にAI通訳を組み合わせることで、新たなアプリの操作に慣れていない利用者でも多言語対応を利用できる可能性がある。企業の顧客対応や海外とのコミュニケーションなど、リアルタイム性が求められる場面で活用が広がることも考えられる。
一方、AIによる通訳では、専門用語や固有名詞、会話特有の表現などを正確に処理できるかが重要になる。さらに通話料が発生するため、利用頻度が高い場合のコストも考慮が必要だ。今後は対応言語の広さに加え、翻訳精度や応答速度、実際の業務での使いやすさが普及を左右する要素となる。
BBIX プレスリリース