Anthropicは「Claude in Chrome」の連携機能を拡大した。Pro、Max、Team、Enterpriseの全有料プランで利用でき、Claude CoworkやClaude CodeからもChrome操作が可能になった。
Chrome操作をCowork・Codeと一体化
2026年8月27日に拡大が発表されたClaude in Chromeは、Claudeが閲覧中のWebページを読み取り、クリック、入力、画面遷移、フォーム記入などをユーザーに代わって行うChrome拡張機能だ。Chromeのサイドパネルから利用できるほか、Claude CoworkやClaude Codeのセッションからブラウザーを開き、そのまま作業を進められる。
Claude Codeとの連携では、「構築・テスト・検証」を一連の流れとして実行できる。ターミナル側でコードを作成し、URLへ展開した後、Chrome上で表示や動作を確認する仕組みで、コンソールのエラー、ネットワーク要求、DOM(※)の状態もClaudeが読み取れる。Figmaのモックと実装結果の比較やライブデバッグ、自動テストなどの作業において、特に有用だという。
サイドパネルはMaxとTeamでCoworkセッションとして動作し、Proにも順次展開中だ。対応環境では会話履歴を保存し、Web、Desktop、Mobileへセッションを引き継ぐことができるほか、Coworkのスキルやプラグインも利用できる。Enterpriseでは管理者によるCoworkのクラウド有効化が必要になる。
※DOM:Document Object Modelの略。Webページを構成する文章やボタンなどの要素を、プログラムから取得・操作できる構造として表現したもの。
ブラウザーがAIの実行環境へ 権限管理も課題
今回の拡大により、Claudeは実際の画面を操作して作業を完了するエージェントへ一段近づく。複数タブをまたぐ情報収集、定型作業のショートカット化、スケジュール実行、バックグラウンド処理を組み合わせれば、反復業務を継続的に自動化できる可能性がある。
特に開発業務では、Claude Codeで修正した内容を同じAIがブラウザで検証し、問題があればログや画面状態を基に再びデバッグへ戻るというワークフローが組める。人間がターミナルとブラウザーを往復する工程を縮め、AIが開発と検証の双方に関与する運用が現実味を増すだろう。
一方、Anthropic自身もClaude in Chromeにはリスクがあると明記している。拡張機能にはページ内容の読み取りに加え、ブラウザー制御、タブ操作、ダウンロードなど広い権限が必要で、安全分類器を強化していても完全ではない。TeamとEnterpriseでは管理者が利用可否やアクセス可能なサイトを制限できるため、企業導入では自動化の範囲と承認ルールの設計が重要になる。
Cowork連携がProにも広がれば、ブラウザーは閲覧画面にとどまらず、Claudeが複数サービスを横断して業務を実行する主要な作業面へ変わる可能性がある。
Anthropic 「Get started with Claude in Chrome」
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