2026年8月3日、ネットワンシステムズは、AIと監視カメラを活用した「AIクマ検知・通知ソリューション」の提供開始を発表した。クマの出没をリアルタイムで検知し、施設管理者や住民への迅速な情報共有を実現する国内向けサービスである。
AIでクマ出没を検知・通知する仕組みを提供
ネットワンシステムズは、AIと監視カメラを組み合わせ、クマの出没を自動検知・自動通知する「AIクマ検知・通知ソリューション」の提供を開始した。近年、クマによる人的被害や生活圏への侵入が社会課題となる中、住民や従業員の安全確保と迅速な対応体制の整備を目的として開発されたものである。
本ソリューションは、ネットワーク接続した複数台・複数拠点の監視カメラを映像管理システムと連携し、広範囲を対象にクマの出没を監視する。クマの姿や動きを学習したクマ検知特化AI(※)を採用することで、遠距離にいる個体もリアルタイムで検知できる点が特徴だ。
検知した情報は、回転灯や警告音、メールなどの通知手段と自動連携し、施設管理者や周辺利用者へ速やかに周知できる。対象は自治体や学校などの教育機関、空港・河川・道路といったインフラ管理組織、工場や物流センターを持つ企業など幅広い。
また、既存の監視カメラシステムを導入済みの利用者は、クマ検知特化AIを追加することで導入コストを抑えられる。さらに、イノシシやシカなど他の害獣検知にも対応しており、多様な安全管理ニーズへの活用が見込まれる。
※クマ検知特化AI:クマの姿や動きの特徴を学習し、監視カメラ映像からクマの存在を自動判定するAI技術。
AI活用で安全対策を高度化 運用面の課題も
今回の取り組みは、人による確認作業が必要だった従来の監視業務を、AIによって効率化する動きの一つと言える。特に、学校や工場、物流施設などでは、広範囲を継続的に監視する負担を軽減しながら、危険の早期把握を支援できる点が大きなメリットになる可能性がある。
クマの出没は予測が難しく、発見から情報共有までの迅速化は被害抑制につながる可能性がある。AIによる自動検知と通知を組み合わせることで、管理者の判断を支援し、地域や施設における安全対策の強化に貢献すると考えられる。
一方で、AIを活用した検知システムでは、誤認識や検知漏れへの対応も重要な課題となる。天候や照明条件、カメラ設置場所によって映像環境は変化するため、導入後も検知精度の改善や適切な運用体制の構築が求められるだろう。
今後は、害獣対策に限らず、防災や防犯、インフラ監視など幅広い分野でAI映像解析の活用が広がる可能性がある。ネットワンシステムズが持つネットワーク・セキュリティ領域の知見と組み合わせることで、社会インフラの安全管理を支援する技術として発展していくことが期待される。
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