日立ソリューションズ東日本とぷらっとホームは、青森ねぶた祭を活用した「ねぶた祭DAO」実証実験の第2弾を発表した。Web3技術を活用した参加記録とインセンティブ提供を通じ、関係人口の創出や地域活性化への効果を検証する。
ねぶた祭DAO、第2弾実証を開始
日立ソリューションズ東日本とぷらっとホームは、「ねぶた祭アプリ」を活用した実証実験を行うと2026年7月27日に発表した。
青森ねぶた祭の開催期間である2026年8月2日から6日にかけて実施される。
参加者は事前にアプリへ登録し、跳人(はねと)として祭りに参加する直前にチェックインを行う。一定条件を満たすとデジタル参加証(NFT※)が付与され、祭り終了後に抽選で青森県の特産品などが贈られる仕組みだ。
参加実績は、ねぶた運行位置を取得するGPSトラッカーを活用し、対象エリア内でのチェックインによって判定される。
今回の実証では、2025年度に採用したInstagram連携による評価機能を廃止し、参加者へ直接インセンティブを提供する方式へと変更された。
また、景品配送にギフト会社のサービスを活用することで、アプリ運営者が住所などの個人情報を保持しない運用モデルを検証するという。
本実証では、ぷらっとホームが「ねぶた祭アプリ」とブロックチェーン基盤を提供し、日立ソリューションズ東日本が企画立案や全体設計、運営を担当する。
実証を通じて両社は、参加者の行動変容や交流人口の増加、プライバシーに配慮した運営モデルの有効性を確認し、将来的な地域活性化ビジネスへの応用可能性を検証する。
※NFT: ブロックチェーン上で発行・管理される唯一性を持つデジタル証明書。参加証や会員証など、改ざんが困難なデジタル証明として利用される。
Web3活用は地方創生の新たな選択肢となるか
今回の取り組みは、祭りへの参加をデジタル資産として記録し、地域との継続的な接点を生み出そうとする点が特徴的だ。参加実績を可視化し、地域特産品という具体的なインセンティブを組み合わせることで、祭りへの参加意欲や交流人口の拡大につながる可能性がある。
一方で、こうした仕組みを定着させるには、アプリの使いやすさやGPS判定の精度、公平な抽選運営など、利用者が安心して参加できる環境づくりが欠かせないだろう。
また、デジタル施策だけで担い手不足などの地域課題を全て解決することは難しいと考えられるため、自治体や地域住民との連携も重要になりそうだ。
とはいえ、実証で十分な成果が確認されれば、祭りだけでなく観光イベントや地域ボランティアなどへの展開も期待される。
Web3技術を地域コミュニティの活性化へ活用するモデルとして、両社の今後の展開にも注目が集まりそうだ。
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