2026年7月8日、BBIXは、ソフトバンクの東京府中データセンター内に新たな接続拠点「BBIX東京第16センター」を開設し、「IXコネクトサービスLite」の提供を開始したと発表した。生成AIやクラウドサービスの普及で拡大する通信需要に対応し、国内インターネット基盤の強化を進める。
東京府中に新IX拠点、AI通信需要へ対応
BBIXは、ソフトバンクの東京府中データセンター内に「BBIX東京第16センター」を開設し、2026年7月8日から「IXコネクトサービスLite」の提供を開始した。サービスは大手コンテンツ事業者やインターネット接続事業者、企業、教育機関などを対象とし、相互接続を行うインターネットエクスチェンジ(IX)(※1)を提供する。
新拠点が設置された東京府中データセンターは、大規模な電力供給設備や高密度ラックに対応するとともに、AIやHPC(※2)向けの利用を想定した設計を採用している。生成AIの普及やクラウドサービス利用の拡大を背景に、大容量かつ低遅延なネットワークを求めるSaaS事業者やクラウド基盤事業者の集積が期待されている施設である。
提供されるサービスは10Gおよび100G Ethernetに対応し、リンク・アグリゲーションやルートサーバ、Private VLANなどのオプションも利用可能だ。また、既存のBBIX接続拠点と組み合わせることで、ネットワークの冗長化や事業継続計画(BCP)の強化にも対応できるとしている。
※1 インターネットエクスチェンジ(IX): インターネット接続事業者やクラウド事業者などが相互に通信を交換するための接続基盤。通信経路を最適化し、低遅延化や通信品質の向上を実現する。
※2 HPC: High Performance Computing(高性能計算)の略。AIの学習や科学技術計算など、大量の演算処理を高速に実行するためのコンピューティング環境。
AIインフラ強化へ期待も電力確保は課題
今回の拠点開設は、AI時代に求められる通信インフラの強化に寄与する取り組みとして注目される。AI開発やクラウドサービスでは、高い計算能力に加えて高速かつ安定したネットワーク環境も重要であり、IX拠点の拡充は通信遅延の低減やネットワーク品質の向上につながる可能性がある。さらに、複数拠点を活用した冗長構成が実現すれば、障害発生時の事業継続性の向上にも寄与すると考えられる。
一方で、AI向けデータセンターの増加に伴い、電力需要の拡大や設備投資負担が課題となる可能性もある。通信基盤の整備だけでなく、十分な電力供給や冷却設備の確保も進められるかどうかが、AIインフラ全体の競争力を左右する要素の一つになるとみられる。
今後、日本国内でAI・クラウド関連投資がさらに拡大すれば、高性能データセンターとIXを一体的に整備する動きが広がる可能性がある。通信基盤の充実は、AIサービスやデジタル産業の成長を支える基盤の一つとして、その重要性が一層高まっていくことが期待される。
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