国内決済サービス企業のネットスターズは、暗号資産ウォレットを提供するBitget Walletと協業に向けた基本合意書を締結した。
Web3型決済構想「StarPay-X」の実現に向け、マルチウォレット化を視野に入れた検討を進める。
Bitget WalletとWeb3決済で協業へ
2026年6月4日、ネットスターズはノンカストディアル型暗号資産ウォレットを提供するBitget Walletと、ステーブルコインをはじめとするWeb3型決済の普及に向けた協業について基本合意書を締結した。
Bitget Walletは、ネットスターズが推進する「StarPay-X」構想におけるパートナーの一社として、同構想の考え方に賛同している。
「StarPay-X」は、Web2とWeb3の金融世界をつなぐゲートウェイ構想である。
特定の技術やサービスに依存せず、利用者や利用シーンに応じて柔軟に選択できる決済環境を目指すものだ。
今回の連携は、その中でも利用可能なウォレットを広げる「マルチウォレット化」を視野に入れた取り組みとして位置づけられる。
Bitget Walletは、世界で9,000万人以上のユーザーを有する自己管理型ウォレットである。
ユーザー資産を預からず、利用者自身が秘密鍵を管理する仕組みを採用している点が特徴だ。
ネットスターズは、決済分野で培ってきた知見や加盟店ネットワークを活用し、Bitget Walletとともに、より良いユーザー体験につながる可能性を検討していく方針だ。
Web3決済の店舗利用は広がるか
今回の協業のメリットは、Web3決済を国内店舗で使いやすい環境に近づけられる点だろう。
Bitget Walletのような暗号資産ウォレットを利用する海外ユーザーが、日本の店舗でもステーブルコイン決済を使えるようになれば、訪日客向けの決済手段は広がるとみられる。
ネットスターズの加盟店基盤と接続できれば、店舗側にとっても新たな顧客層を取り込む選択肢になりそうだ。
一方で、実用化には複数の課題が残る。ステーブルコイン決済は、法規制や本人確認、資金移動、会計処理、決済時の価格安定性など、店舗導入に向けて整理すべき論点が多いと考えられる。
加えて、ノンカストディアル型ウォレットは利用者自身による資産管理を前提とするため、一般消費者が安全に使える設計や分かりやすい導線も重要になるだろう。
今後は、ネットスターズの国内加盟店網とBitget Walletのグローバルなユーザー基盤を、どのように実サービスへ落とし込めるかが焦点となりそうだ。
今回のMOUは、現時点で具体的な導入を約束するものではなく、まずは実装可能性を検討する段階といえる。
訪日客向け決済やインバウンド消費の受け皿として機能すれば、ステーブルコインの店舗利用は実証から商用化へ進む可能性がある。
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