富士通とヤマト運輸、ブロックチェーン技術活用の輸配送サービス「SST便」を開始

2025年1月27日、富士通とヤマト運輸（ヤマトホールディングス）は共同で新しい輸配送サービス「SST便」を開始することを発表した。このサービスはブロックチェーン技術を活用したオープンプラットフォームを基盤としており、荷主企業と物流事業者の効率的なマッチングを目指している。

SST便の概要

SST便は2025年2月1日から運用が開始される。物流業界の効率化と持続可能性向上を目的とし、輸送力不足や気候変動などの課題に対応していく。

同サービスの特徴は、富士通の「Fujitsu Unified Logistics」によるデータ統合とブロックチェーン技術による安全なデータ共有である。荷主企業は効率的な輸送が可能になり、物流事業者は積載率向上やドライバー負担軽減が期待できる。標準パレットスペース単位での利用が可能で、複数の時間帯や輸送手段から選択が可能となる。

サービス提供の背景と意義

この新サービスは2024年5月に設立され、富士通が5000万円を出資しデータ基盤を共同構築しているSustainable Shared Transport（SST）によって提供されている。

2025年4月以降に物流効率向上を求める法律が施行されるため、物流業界では迅速な対応体制が求められている。SST便の開始は、物流業界のデジタル化と持続可能性を推進する重要なステップであり、今後の展開が期待されている。

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