所有しているNFTでゲームに参加、全てのNFTで遊べる世界を目指す「NFTWars」

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Web3業界の課題の1つに、相互運用性と呼ばれるインターオペラビリティの課題が挙げられます。それは異なるブロックチェーン同士でトランザクションを行うことであり、今後ブロックチェーンが普及されるためには避けては通れないものとなっています。

そこで、今回異なるブロックチェーンでmintされたNFTで遊べるゲームが発表され、インターオペラビリティの観点でも新しいプロジェクトとなっていますので以下考察します。

目次

全てのNFTで遊べる世界を目指すNFTWarsとは

プレスリースより

ゲーム特化ブロックチェーンであるOasysを運営するCryptoGames株式会社が、OasysのL2チェーンである「TCG Verse」上で全てのNFTで遊べる世界を目指す「NFTWars」を2023年6月25日にサービスリリースすることを発表しました

NFTWarsは全てのNFTで遊べる世界を目指すブロックチェーンゲームで、マルチチェーンに対応したPlay to Earnカードゲームであり、連携しているNFTプロジェクトのNFTにPlay to Earn要素を盛り込んだゲームのユーティリティを付与するものです。また、将来的にはNFTクリエイターへの持続的な収益の還元も目指しているとのことです。

これまでブロックチェーン毎に分断されていたNFTがゲームとして交わることができ、まさにWeb3での大乱闘スマッシュブラザーズのようなゲームの実現が期待されています

URL:https://nftwars.xyz/
Twitter:https://twitter.com/NFTWars_
Discord:http://discord.gg/UKsZNwrcEE
Gitbook:https://nft-wars.gitbook.io/nft-wars/

NFTWarsが生まれた背景

NFTWarsが生まれた背景としては、現在のNFTプロジェクトの多くが抱える課題にありました。

NFTが新しい技術として注目される中で、多くのNFTプロジェクトが立ち上がり、コミュニティを中心に盛り上がりを見せているプロジェクトもある一方で、発行されているNFTにはユーティリティがないケースもあります。その場合、コミュニティが衰退した場合にNFTの価値がなくなる可能性もあります。 他にもNFTプロジェクトには様々な課題があります。

多くのNFTプロジェクトが抱える課題

  • ユーザーインセンティブの持続的な確保
  • 発行されたNFTに実用性がない
  • 市況の冷え込み
  • 2次流通手数料以外の収益確保
  • PR宣伝場所の限界…etc

そこで、NFTWarsではNFTプロジェクトの課題を解決するために様々な取り組みを行い、 様々なプロジェクトと連携してNFTらしい体験価値を提供していくことを目指していきます。

NFTWarsが提供する課題を解決する仕組み

  • Play to Earn要素を盛り込んだゲームのユーティリティの付与
  • コラボによる新しいファンの獲得できる可能性
  • コミュニティの盛り上がり支援
  • NFTクリエイターへの持続的な収益の還元

NFTWarsのサステナブルなエコシステム

Gitbookより

NFTWarsでは連携プロジェクトのNFTを持っていればバトルに勝利することで誰でも報酬を獲得することができます。

一般的なブロックチェーンゲームでは、初期費用が必要となり、ユーザーが獲得できる報酬は初期費用が原資になります。そのため、新規プレイヤーが増えない限りエコシステムを安定させることが難しくなります

NFTWarsではCryptoGamesの、Oasysチェーンのバリデーター報酬を原資としておりユーザーの初期費用を原資としていないため、サステナブルなエコシステムを目指しています。

NFTWarsの全体像

プレスリリースより

NFTWarsの特徴は何といっても、異なるブロックチェーン上でmintされたNFTを用いてゲームを楽しむことができる点です。ユーザーはウォレットで所有するNFTを使用し、様々なNFTプロジェクトのカードゲームで遊ぶ世界の実現を目指しています。

ゲーム内でユーザーが獲得するPlay to Earn報酬の一部が、ゲームプレイに使用したNFTプロジェクトのオーナー・クリエイターアドレスに還元される仕組みとなっています。二次流通による手数料収益だけでなく、Play to Earn報酬の一部をクリエイターに還元することで、売買による支援以外の新しい収益モデルを目指しています

NFTWarsの遊び方

Gitbookより

ゲームのルールも至ってシンプルでわかりやすいものとなっており、基本的な流れは下記3つとなっています。

好きなNFTプロジェクトへ投票

Oasys hubでCryptoGamesへOASをステーキングすると投票数が上昇します。NFTWars内で好きなプロジェクトに投票することで、そのプロジェクトのNFT Powerをアップさせることができます。プロジェクトのNFT Powerをアップさせることで、エナジーを増やすことが可能になります。

NFTを用いてバトル

エナジーの数だけ報酬バトルを行います。ゲームはシンプルなカードゲームになっています。バトルに勝利することでエナジーが1つ減ってWin Point(WP)を1つ獲得できます。バトルに負けてもエナジーは減りません。

Win Pointに応じて報酬をゲット

毎日7:00AMに報酬を獲得することができます。1日に全体で獲得できるOASの量が決まっていて、自分が持っているWPに応じて報酬が分配されます。

NFTWars参加NFTプロジェクト

プレスリリースより

NFTWarsで使用できるNFTプロジェクトも現在続々と決定が決まっており、2023年6月22日現在で約30ものNFTプロジェクトの参加が決定しています。

直近の2023年6月19日には、既存の飲食業界をWeb3でアップデートし、日本への還元を目指す「NEO HOOD ANIMAL」というNFTプロジェクトのNFTWarsへの参加が決定しました。

<対応プロジェクト>※アルファベット順、2023年6月22日現在

  • BOSO_TOKYO
  • CNPJobs
  • CrypToadz
  • CryptoBeerPunks
  • CryptoNinjaPartners
  • CryptoSpells
  • Debreed
  • Dft
  • Edo1Project
  • FlowerLolita
  • GensoKishi
  • Goblintown
  • IsekaiBattle
  • KawaiiMetaCollage
  • LoveAddictedGirls
  • Metaani
  • MetaKozo
  • Mfers
  • Moonbirds
  • MyCryptoHeroes
  • NaughtyPippi
  • NEN_STUDIO
  • NEO HOOD ANIMAL
  • NeoSamuraiMonkeys
  • Nouns
  • PixelHeroes
  • TAKANOTSUME_DAN_NFT
  • TSGCProject
  • VeryLongCNP
  • VeryLongTown

NFTWarsが実施している企画

NFTWarsでは頻繁に企画を実施しており、ユーザーにメリットのあるエアドロップキャンペーン等も実施しています。

エアドロップキャンペーン

ツイートより

6月25日のリリースを記念してNFTWarsで使えるCryptoSpellsのNFTを25名にプレゼントするキャンペーンであり、NFTWarsの公式Twitterアカウント、キャンペーンのツイートへのいいね&リツイートした方が対象となっています。

AMA

直近では、NFTWarsで遊べる、既存の飲食業界をWeb3でアップデートし、日本への還元を目指す「NEO HOOD ANIMAL」の方とNFTWarsの運営の方がAMAを行います。その他NFTWarsで遊べるNFTプロジェクトの方とのAMAは頻繁に行われています。

今後の展望

Web3プロジェクトでは相互運用性が1つポイントとなりますが、今後も各プロジェクトが1つの面で繋がるための環境が整備されていき、さらにNFTのユーティリティが増えていくことが予想されます

NFT同士の相互運用性

NFTWarsのように、異なるブロックチェーン上のNFTを別の1つのブロックチェーンで管理する仕組みであれば、各NFTにゲーム性等新たなユーティリティを付与することができます元のプロジェクトのユーティリティとは異なる特典を同じNFTに付与できる仕組みは新しく、ユーザーとしても新たなNFTを購入することなくウォレット内のNFTでゲームに参加できるので初期費用を抑えることができるので参加する方も多くなると予想されます。

今後バーチャル空間全体の技術が発展していけば、同一のブロックチェーンと連携した各NFTのアバターで新たなゲームを行うことも可能となっていきます。

NFTマーケットプレイス同士の相互運用性

NFTマーケットプレイスといえばOpenSeaが一番有名ですが、一般のクリエイターからするとNFTを出品しても他のNFTプロジェクトに埋もれてしまう等デメリットもあります。そこでNFTマーケットプレイス同士が繋がるのであれば、まずは比較的規模の小さいNFTマーケットプレイスで出品し有名になることでOpenSeaでも売上が上がるような仕組みを構築することができます

また、Web3のマスアダプションという文脈でも、各国、各地域の方が使いやすいUI/UXのNFTマーケットプレイスを開発し広めていくことで、NFT自体が広まっていくことにも繋がっていくと考えられます。

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参考文献

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