Moonbirds、初期ミントから数日で200億を超える売上を出したブルーチップNFTは、今更DAOを始める!?
この記事はブルーチップNFT「Moonbirds」について解説します。あまり目立った動きを見せないプロジェクトですが、その運営方法は多くのプロジェクトが学べる箇所もありますので、NFTプロジェクト運営者はもちろんこれからNFTを勉強する方も参考にしてみてください。
Moonbirdsとは?
Moonbirdsとは、2022年4月16日にリリースされた10,000点のジェネラティブNFTです。クリプト調のフクロウがモチーフとなっています。
10,000点の内、7,875点がWL当選者に2.5ETHでミントされ、残り2,000点は”PROOF Collective”の会員(運営会社が同じ別NFTプロジェクトのホルダー)に無料配布、その他125点はMoonbirdsの運営によって保有されています。
Moonbirdsはリリース直後にわずか2日間で約260億円の売上を上げたことで非常に話題となり、ブルーチップNFTの仲間入りを果たしました。
そのフロア価格はNFTバブルの崩壊と共にだいぶ下がりましたが、現在のフロア価格が約7Ethと、今でも高い人気を誇ります。
Moonbirdsのホルダーは、PFPとしての利用はもちろん、限定コミュニティやイベントへ参加することが可能となります。
Moonbirdsの人気の理由
上で解説したミント価格を見てもらえればわかりますが、WL当選者にも2.5Ethで販売しており、そもそもの価格が非常に高いことがわかります。では、なぜここまで人気になったのかを解説します。
運営会社&創業者の存在
Moonbirdsは、「PROOF Collective」の創設者であるKevin Rose氏、Ryan Carson氏、Justin Mezzell氏らによって制作されました。「PROOF Collective」とは、限定コミュニティへの会員証NFTです。DiscordへのアクセスやNFTのドロップなど、NFTコレクターにとって嬉しい特典が多数ある限定1,000名の会員コミュニティです。
以下の「Collector Holdings」を見てもらえればわかりますが、限定1,000名ながら非常に高価なNFTを多数保有するコレクターが集まっているため、「PROOF Collective」のNFTは高価で取引されています。
それ以前から「PROOF」では、NFTやDefiに関するニュースをポッドキャストで配信しており人気となっていました。そして、MoonbirdsNFTをきっかけとして、NFTを作る事業を開始しました。
すでにweb3に関して人気のブランド「PROOF」とその会員コミュニティ「PROOF Collective」が人気を誇り、創業者も投資家や起業家として実績のある人物だったため、「Moonbirds」はミント前から注目を集め、高価でも即完しました。
ネスティング機能
Moonbirdsにはネスティングという機能があります。
これは仮想通貨でいう”ステーキング”とほぼ同義です。MoonbirdsのNFTをネスティングすることで、その期間に応じて報酬を得ることが可能となります。
ネスティングした期間に応じてネスト(巣)のランクが「ブロンズ(30日)→シルバー(60日)→ゴールド(90日)→ダイヤモンド(180日)」と上がっていき、参加者は期間終了後にそれぞれのランクに応じた報酬を受け取ることができます。
この機能によって、MoonbirdsのNFTが二次流通に出ることが少なく、価格が保たれる要因となりました。
Sandboxが高額購入&コラボが実現
また、その人気を向上させるきっかけとなった出来事がメタバースプロジェクト「The Sandbox」によるMoonbirdsの購入です。全てエメラルド色で表現されたかなり希少の「#2642 Moonbirds」を、2022年4月24日(ミントから約1週間後)に350Ethで購入しました。当時のレートで言えば、350Ethは約1.3億円であり、大きなニュースとなりました。
そして、その後にはMoonbirdsとSandboxがコラボを実施し、また話題となりました。
フクロウの可愛いクリエイティブもありますが、元々の運営チームが持っていたコミュニティや培ってきた信頼によって、ここまでの人気を獲得したと言えます。
Moonbirdsの展望は?
では最後に展望を予想します。
Moonbirdsはあまりロードマップを公開しませんでしたが、ここ最近大きな発表がありました。それは「Moonbirds DAO」の始動です。Moonbirdsには限定のDiscordコミュニティはありましたが、ただのコミュニティであり、DAOではありませんでした。
構想自体は2022年の秋頃に発表され、2023年の2月末にいよいよ遂にMoonbirdsのDAOが始動します。
ただ、Moonbirds DAOと紹介しつつも実は発表時点から名称が変更され「Luner Society」という名前のDAOとなることが2023年2月19日に発表されました。
構想自体は同じで、Moonbirdsを世界的なPFPとして育て上げることを目的に、DAOメンバーと共に活動していきます。参加者はMoonbirdsと関連PJであるMythicsのホルダーで、DAO資金の提案と投票が可能となります。
DAOの初期資金は運営会社からDAOにプールされます。今後も二次流通のロイヤリティの35%がプールされていきます。
今まではネスティング機能や関連PJのリリース等であまり動きがなかったMoonbirdsですが、いよいよIPとして大きくしていくための動きが見えてきました。
元々のコレクターコミュニティの存在や初期の価格が高価だったこともあり、Moonbirdsのホルダーは他のブルーチップのDAOに多数参加しており、NFTに対して知見とノウハウが溜まっている人が多いはずです。そういった背景もあり、他のNFTプロジェクトの動きを見つつ、このタイミングでDAOの構築を始めたのかもしれません。
いずれにせよ、ブルーチップNFTプロジェクトの1つとして独特の動きを見せるMoonbirdsに今後も注目していきます!
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