2026年5月31日、AIVy株式会社は、AIアバター接客サービス「PITALIy」において、対話を通じて抽選や特典配布を行う「ガチャ機能」の提供開始を発表した。企業のWebキャンペーンや販促施策において、ユーザー参加率の向上や顧客接点の強化を目指す取り組みとして注目を集めている。
AI接客と販促を融合した新たな参加体験
AIVyが提供するPITALIyは、Webサイト上でAIアバターが利用者と会話しながら案内や接客を行うサービスである。今回追加されたガチャ機能は、その対話体験に抽選や診断、特典配布といった参加型コンテンツを組み合わせたものだ。
利用者はAIアバターとの会話を進める中で、クーポンや限定コンテンツ、診断結果、プレゼント応募権などを受け取ることができる。これは単なる抽選機能ではなく、興味や用途、悩みなどをヒアリングしながら結果を提示する点が特徴となる。
近年、多くの企業がWebマーケティング施策を展開しているが、バナー広告や応募フォーム中心の手法では参加意欲を高めにくいという課題が指摘されてきた。また、商品説明が一方通行になりやすく、サイト滞在時間や回遊率の向上につながりにくいケースも少なくない。
こうした背景を踏まえ、PITALIyの新機能はAIアバターを活用した接客とキャンペーン参加を一体化することで、従来のWeb施策との差別化を図る狙いがある。
“体験型マーケティング”拡大の追い風となるか
今回の機能追加によって、企業はECサイトや展示会、商業施設、採用活動など幅広い場面で参加型施策を展開できるようになる。特にLINE登録や会員登録、商品購入といった次のアクションへ自然に誘導できる点は大きなメリットと言える。
さらに、診断結果や抽選結果をSNSで共有したくなる仕組みを組み込めば、広告費に依存しない口コミ拡散も期待できる。利用者にとっては楽しみながら情報を得られ、企業側は顧客の興味関心データを収集できるため、双方に利点がある構造となっている。
一方で、特典目当ての一時的な参加者ばかりが集まれば、長期的な顧客化につながらないリスクも考えられる。また、対話を通じて取得するデータの取り扱いについては、利用者の信頼を損なわない運用が求められるだろう。
AIVyは今後、AIプレゼン機能や診断機能、予約機能などとの連携を強化する方針を示している。
AI接客が問い合わせ対応の枠を超え、販促やファン形成まで担う時代が到来するのか。PITALIyの取り組みは、企業と顧客のコミュニケーションのあり方を変える試金石になる可能性がある。