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中国ディープシーク、主力AI「V4-プロ」を75%恒久値下げ 中国AI価格競争が新局面へ

PlusWeb3 編集部
PlusWeb3 編集部 Web3・AI専門メディア

2026年5月23日、ディープシークが主力AIモデル「V4-プロ」のAPI利用料金を恒久的に75%引き下げたとロイターが報じた。中国国内ではファーウェイ製AI半導体の供給拡大が進んでおり、生成AI市場での価格競争がさらに加速する可能性が高まっている。

ディープシーク、AI高性能モデルを大幅値下げ

ディープシークは23日、主力AIモデル「V4-プロ」のAPI料金を恒久的に75%引き下げると発表した。値下げ後の料金は、100万トークン当たり0.025〜6元となり、従来の0.1〜24元から大幅に低下した。高性能モデルの利用コストが急減することで、中国国内の企業や開発者にとってAI導入のハードルは一段と下がることになる。

ディープシークは4月に新モデル「V4」を公開した際、「V4-プロ」の価格が軽量版「フラッシュ」の最大12倍になると説明していた。当時は「ハイエンド演算能力の制約」が価格差の主因とされていたが、今回の大幅値下げは、中国国内のAIインフラ供給が改善し始めた可能性を示している。

中国AI低価格化で世界市場にも圧力

今回の価格引き下げは、中国AI市場だけでなく、世界の生成AIビジネスにも影響を与える可能性がある。生成AI業界では、OpenAIやグーグル、Anthropicなど米国勢が高性能モデルを主導してきたが、中国企業が低価格戦略を強化すれば、価格競争はさらに激化すると考えられる。

特に、API利用料の低下はスタートアップ企業にとって影響が大きい。従来は高額な推論コスト(※)が生成AIサービス拡大の障壁だったが、低価格化が進めば、小規模企業でも高度なAI機能を実装しやすくなるからだ。中国国内ではAIサービスの乱立が進み、競争環境が一段と過熱する展開も予想される。

一方で、価格競争の激化は収益性低下を招くリスクも抱える。高性能AIは依然として大量の電力と半導体を必要とし、運用コストは決して低くない。特に中国勢は、米国による先端半導体規制の影響を受け続けており、供給制約が再び強まれば、現在の低価格を維持できなくなる可能性もある。

ディープシークは、2026年下半期に「昇騰950スーパーノード」の量産開始後、さらに価格を引き下げられるとの見通しも示している。

中国AI業界は今後、「性能競争」から「価格破壊競争」の段階へ移行しつつあると言えそうだ。

※推論コスト:生成AIが回答を作る際に必要となる計算処理コスト。利用量が増えるほど半導体や電力消費も増大する。

ディープシーク 公式X ポスト

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