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AIが語るブランドを管理 博報堂が新サービス「AI Brand Management」

PlusWeb3 編集部
PlusWeb3 編集部 Web3・AI専門メディア

2026年3月10日、株式会社博報堂マーケティングシステムズはAI時代のブランドマネジメントサービス「AI Brand Management」の提供開始を発表した。生成AIによる情報収集の普及を背景に、AI上でのブランド言及を戦略的に設計・管理することで、企業の新たな顧客接点を支援する狙いだ。

AI時代のブランド言及を設計する新サービス

株式会社博報堂マーケティングシステムズは、AI時代のブランドマネジメントサービス「AI Brand Management」の提供を開始した。生成AIとの対話型検索が普及するなか、AIがブランドをどのように言及するかを戦略的に管理することを目的とした取り組みである。

同社の独自調査によれば、生活者の46.1%が日常的にAIを活用しており、そのうち41.6%が情報収集の過程でAIから具体的な商品名を提示された経験があるという。さらに、提示された商品の中にはこれまで知らなかったブランドが含まれていたケースも32.9%にのぼり、推計では生活者のおよそ16人に1人が生成AIを通じて新たなブランドと接触している計算になる。

こうした変化を背景に、AIは検索エンジンとは異なる新しい顧客接点として機能し始めている。企業にとっては、AIに「言及されるかどうか」だけでなく、どの文脈で紹介されるのか、その”内容”や”タイミング”がブランドイメージを左右する要素になるのが現状だ。

同サービスは三つのアプローチで構成される。

第一に、AI上でどのように語られるべきかを定義するブランド戦略設計。第二に、AIが参照する情報源やタッチポイントを最適化するAI Experienceの改善。そして第三に、AIによる言及状況を継続的にモニタリングするガバナンスの確立である。

従来のAI検索最適化(AIO/LLMO)(※)が「AIに引用される」ことを目的としてきたのに対し、同サービスはブランド戦略の視点からAI上のブランド体験を包括的に設計する点に特徴がある。

※AIO/LLMO:AI検索最適化の概念。生成AIが回答を作成する際に参照する情報源やコンテンツ構造を最適化し、ブランドやコンテンツがAI回答内で引用・言及されやすくする施策を指す。

AI検索時代のブランド戦略 機会と課題

博報堂が提供する同サービスは、生成AIが情報収集の入り口になりつつある現在において、ブランド戦略の設計方法を変えていくことでさらなるマーケティング向上を目指すものだ。

企業にとってのメリットは、購買検討の初期段階でブランドが自然に提示される点にある。AIは商品比較やおすすめ提案を行うことが多く、その回答に組み込まれることで、認知から検討までのマーケティングファネルを短縮できるだろう。結果として、顧客獲得効率の向上やLTV(顧客生涯価値)の最大化につながるとみられる。

一方で、AIが生成する情報は企業側が完全に管理できるものではない。誤情報や古い情報が引用されるリスクもあり、ブランドの語られ方が意図と異なる形で広がる可能性も否定できない。また、AIがどの情報源を参照しているかが不透明なケースも多く、企業にとっては新たなガバナンス課題となる。

今後、生成AIが生活者の意思決定プロセスに深く組み込まれれば、「AIにどう語られるか」を設計するマーケティング手法は急速に普及する可能性がある。

企業は検索対策だけでなく、AIを前提としたブランド戦略を構築する時代に入りつつあると言えるだろう。

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