2026年2月18日、米GoogleはAIデータベースツール「NotebookLM」をアップデートし、PowerPoint(PPTX)形式でのスライド出力と、プロンプトによる修正機能を追加した。生成から編集までを対話型で完結できる環境が整った。
PPTX出力と対話修正を正式実装
NotebookLMは、ユーザーが登録した文書やWebリンクなどのソースをもとに分析・要約を行い、スライドを自動生成するAIツールである。これまで出力形式はPDFに限定されていたが、今回の更新でPowerPoint(PPTX)形式へのエクスポートが可能になった。Googleはこれを「最もリクエストの多かった機能」と説明している。
加えて、プロンプトによるスライド修正機能も実装された。生成済みのスライドから任意のページを選択し、テキストの書き換えや画像の変更、構成の改善などを自然言語で指示できる仕組みだ。従来はPDF出力後に外部ソフトで再編集する必要があったが、今後はNotebookLM内で修正を重ねられる。
なお、Google Slides形式での出力については「次回」と予告されている。
※PPTX形式:Microsoft PowerPointで使用されるプレゼンテーションファイル形式。企業や教育機関で広く採用され、編集や共有の互換性が高い。
業務活用が加速も精度責任は残る
今回のアップデートは、生成AIの活用段階を一段引き上げる動きと位置づけられる。PPTX形式で直接出力できることで、営業資料や経営会議資料、投資家向けプレゼンなどに即時転用しやすくなった。さらに対話型での修正が可能になったことで、AIが作成した叩き台を短時間でブラッシュアップできる環境が整ったと言える。
一方で、利便性の向上は情報精度への依存を強める側面もある。NotebookLMは登録されたソースに基づいて生成する設計であるため、元データに誤りや偏りがあれば、その影響がスライドに反映される可能性がある。最終的な事実確認や表現の妥当性は利用者の責任となることに注意が必要だ。
今後、Google Slides形式への対応が実現すれば、クラウド上での共同編集との親和性が高まり、チーム単位での活用が広がる公算が大きい。
資料作成は単なる自動化から、AIとの対話を前提とした業務プロセスへ移行しつつある。
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