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米AI「グロック」急伸 性的画像批判下でもシェア拡大が示す市場再編

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2026年2月13日、ロイターは、米実業家のイーロン・マスク氏が率いるxAIの対話型AI「Grok」が、性的画像生成を巡る批判にもかかわらず、米市場でシェアを拡大していると報じた。競争環境に変化が生じている。

グロック、米市場で急伸し3位

調査会社アップトピアによると、2026年1月時点のグロックの米市場シェアは17.8%となり、前月の14%、前年同月の1.9%から大幅に上昇した。対話型AI市場では、OpenAIの「ChatGPT」、Googleの「Gemini」に次ぐ3位に浮上している。

ChatGPTのシェアは前年同月の80.9%から52.9%へ低下し、Geminiは17.3%から29.4%へ拡大した。市場は一強体制から複数プレイヤーが競り合う構図へと移行しつつある状況だ。

イーマーケターの主席アナリスト、ネイト・エリオット氏は、SNS「X」との相互プロモーションが成長の最大要因との見解を示した。巨大プラットフォームとの連携が利用拡大を後押しした形だ。

一方、グロックは実在人物の画像を無断で性的に加工できる手段として使われる問題が指摘され、各国当局が調査に乗り出している。批判が続く中でもシェアが拡大している点は、市場の関心が倫理問題と利便性の間で揺れている現実を映している。

拡大の利点と規制強化リスク

グロックの躍進は、対話型AI市場の競争活性化という側面ではプラスに働く。競合が増えることで価格や機能の改善が進み、利用者にとっては選択肢が広がる可能性がある。特にSNS基盤と統合されたAIは情報取得や発信を一体化できる点で他社との差別化が働き、優位性を持つと言える。

しかし、性的画像生成を巡る問題は深刻であり、ディープフェイク(※)技術の悪用は名誉毀損やプライバシー侵害のリスクを高める。規制当局の監視が強まれば、サービス内容の制限や罰則強化につながる展開もあり得るだろう。グロックに限らず生成AI業界にとって、利便性と倫理のバランスをどう取るかが今後の成長を左右する焦点となるだろう。

透明性の確保と安全対策を打ち出せるかどうかが、次の市場再編を決める柱となる。

※ディープフェイク:生成AIを用いて実在人物の顔や音声を合成し、本物のように見せかける技術。娯楽用途のほか、偽情報や権利侵害への悪用が問題視されている。

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