アイレット、生成AI×ヘッドレスCMSでWeb制作を刷新 企業サイト運用は次段階へ

2026年1月16日、アイレット株式会社は、生成AIとヘッドレスCMSを組み合わせたWebサイト構築ソリューション「AI CMS」を国内向けに提供開始した。UI生成から運用までを統合し、企業のWeb開発と更新体制を効率化する狙いだ。
生成AIとCMSを統合したWeb構築基盤「AI CMS」
アイレットが発表した「AI CMS」は、同社のAI活用支援ソリューション群「gaipack」の新ラインアップとして提供される。Vercelの生成AI UI構築ツール「v0」、ヘッドレスCMS「Contentful」、ソースコード管理の「GitHub」を、高速フロントエンド基盤であるVercel上で統合した。
自然言語プロンプトによって生成されたReact/Next.jsコンポーネントはGitHubで管理され、CI/CDパイプラインを通じて自動的にデプロイされる仕組みだ。
生成コードはエンジニアによるレビューを経て本番環境に反映されるため、生成AI特有のハルシネーション(※1)を排除した安全な開発が可能になるという。
また、Next.jsのSSR、SSGに加え、ISR(※2)に対応する点も特徴である。
CMSと連携する場合でも、更新されたコンテンツのみを静的に再生成でき、サイト全体の再ビルドは不要となる。これにより、エンタープライズサイトに求められる高速表示、検索エンジンへの確実なインデックス、SNS共有時のOGP最適化を同時に実現するとしている。
更新・運用フローは二つ用意されている。
通常の記事更新はContentfulから行い、キャンペーンや新規ページは生成AIを活用したUI実装で対応する構成となっている。
※1 ハルシネーション:生成AIが事実と異なる内容や不正確なコードを生成してしまう現象。
※2 ISR(インクリメンタル静的再生成):更新箇所のみを再生成するNext.jsの仕組みで、表示速度と運用効率を両立する技術。
高速化と分業を促進 生成AI活用の利点と課題
「AI CMS」の最大のメリットは、開発と運用を分離しつつ、生成AIで両者を加速できる点だろう。
非エンジニアでもCMS経由で即時更新が可能になるため、エンジニアはUI実装や機能拡張に集中できるだろう。短納期・低コストでのWeb改修を求める企業にとって、有効な選択肢となる可能性が高い。
一方で、生成AIによるUI生成が常態化すると、デザインの一貫性や設計思想の統制が課題となり得る。レビュー工程を前提とした運用が不可欠であり、体制構築を誤れば効率化が逆に負担となる恐れもある。
今後は、こうした生成AI前提のCMS構成が企業Webの標準モデルとなるかが注目点となりそうだ。Web制作は「作る」工程から「管理し続ける」工程へと重心が移りつつあり、「AI CMS」はその流れを象徴する事例と言える。











