NTTPC、AIエージェント×画像診断による故障切り分け機能追加 遠隔対応へ

2026年1月15日、NTTPCコミュニケーションズは、国内企業向けネットワーク&セキュリティサービス「Prime ConnectONE」に、AIエージェントを用いた故障切り分け機能を追加すると発表した。ルーターを撮影した画像から障害箇所を推定する仕組みだ。
NTTPC、AI画像診断でルーター故障切り分けを自動化
NTTPCが新たに提供を開始するのは、AIエージェント(※)を活用した「ルーター画像診断」機能である。
企業向けネットワーク&セキュリティサービス「Prime ConnectONE」に組み込まれ、各拠点に設置されたルーターの障害対応を遠隔から支援する。
障害を検知すると、Prime ConnectONEのAIエージェントが自動で拠点宛てに通知メールを送信する。
拠点にいる従業員は、メールの案内に従うだけで、障害箇所の推定と対応方法の提案が受け取れる仕組みとなっている。
具体的には、障害が発生しているルーターをスマートフォンで撮影しアップロードすると、画像を基にAIがランプの状態やケーブルの接続状況を解析し、自動で故障切り分けや問題箇所の推定を行う。
同時に、対処方法がメールで提示されるため、情報システム担当者が現地へ赴かなくても初動対応が可能になる。
今後、ルーター機器だけでなく回線・その他の機器の故障切り分けにも対応していく方針である。
※AIエージェント:状況を自律的に把握し、判断や提案を行うAIシステム。近年はIT運用や業務支援分野での実装が進んでいる。
省力化の切り札か、判断依存のリスクか AI運用の次段階
AI画像診断の最大のメリットは、ネットワーク運用の省人化と属人性の低下にあると言える。特に多拠点展開する企業では、障害対応のたびに担当者が現場へ向かう必要がなくなり、時間とコストの両面で効果が期待できる。
IT人材不足が続く中、こうした自動化は現実的な解決策となるだろう。
一方で、AIによる推定結果にどこまで判断を委ねるかは慎重な検討が求められるだろう。画像の撮影条件や機器固有の差異によっては、誤った推定が行われる可能性もある。
最終判断を人が担う体制を維持しなければ、新たな運用リスクを生む余地が残ると考えられる。
今後、AIエージェントがネットワーク障害対応全体を横断的に支援する存在になれば、企業IT運用はより分散型かつ効率的な形へ進化していくだろう。











