ポリグロッツ、AI英語学習アプリ「レシピー」に準1級対策無料動画を追加

2025年11月5日、株式会社ポリグロッツは、英語学習アプリ「レシピー」に英検準1級対策動画を追加したと発表した。著書累計55万部超の英語講師・富岡恵氏が解説を担当し、リーディングから面接まで体系的に学べる構成となっている。
英検準1級の読解・作文・面接を段階的に学べる無料動画
今回追加された英検(※)準1級対策動画は、リーディング、ライティング、リスニング、二次試験(面接)までを網羅する形で構成されている。
また、対策が難しいとされる二次試験(面接)対策の動画もあり、本番前に予習できるため、緊張による失点を防ぎやすくなると見られる。
動画は「準1級リーディング(語彙・文法)」「準1級ライティング(要約)」「準1級リスニング(Part1)」などパート単位で視聴可能で、アプリ内の「英検対策」メニューからアクセスする形式だ。
今回の対策動画は無料で提供され、その他の英検関連コンテンツはスタンダードプランで利用できる。さらに今後は3級、準2級、2級の動画追加も予定されている。
※英検:日本英語検定協会が実施する英語能力検定試験。読む・聞く・書く・話すの4技能を測定し、準1級は大学中級程度の水準とされる。
資格取得の裾野拡大へ 継続支援と学習設計が鍵に
今回の取り組みは、英語資格試験の学習環境をスマートフォンに集約できる点で意義が大きい。
レシピーはAIが習熟度に応じて学習カリキュラムを生成する「Myレシピ」機能を搭載しており、スキマ時間で反復学習を行いやすい構造となっている。これにより「まとまった勉強時間が確保できない社会人層」が英検に挑戦しやすくなる効果が期待される。
一方で、動画を視聴するだけでは実力定着が不十分となる可能性もある。語彙強化や記述演習といった地道な学習は引き続き不可欠と考えられるため、アプリがどこまで学習行動を促せるかが、今後の評価を左右するだろう。
システムとして、学習継続機能や復習リマインドなど、行動を支える設計があれば有効かもしれない。
とはいえ、資格取得のハードルが下がれば受験者層は拡大し、企業における英語力評価指標としての英検の存在感が再び高まる可能性もある。
ポリグロッツが今後級別ラインナップを拡充することで、英語学習アプリ市場における競争構造にも影響が及ぶと見られる。
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