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台湾で絶滅したウンピョウ、AIと3D技術で「再び歩く」姿が復元

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2025年6月17日、台湾・台中市の自然科学博物館(科博館)は、台湾で絶滅したとされるウンピョウの剥製標本をもとに3Dモデルを制作し、AIを用いて林の中を歩く姿をデジタル再現したと発表した。絶滅種に命を吹き込む新たな試みとして注目できる。

目次

ウンピョウの剥製から3Dモデルを制作、AIで動きを再現

台湾の自然科学博物館が手がけた今回のプロジェクトでは、すでに絶滅したとされるウンピョウ(※)の剥製をベースに、精緻な3Dモデルが制作された。
さらにAI技術を活用して、その歩行姿がリアルに再現された。

使用された剥製は、1935年に開館した阿里山博物館に長く展示されていたもので、農業部林業・自然保育署嘉義分署が所蔵していた。
台湾では1933年、日本統治下の東部や中南部の山地にて計20匹のウンピョウが捕獲された記録があるが、それ以降は生息が確認されておらず、すでに絶滅したと考えられている。

1999年の台湾大地震でこの剥製は損傷を受けたが、その後科博館が修復作業を実施。しかし、長年の経年劣化によって保存状態が悪化し、より適切な保管を目的として、6月17日に鳥類やげっ歯類など計126点の剥製とともに、科博館に正式に寄贈された。

研究を担当した陳彦君アシスタント研究員は「左後足に亀裂が入っているが、精巧な技法や落ち着いたたたずまい、生き生きとした表情を見ることができる」と語り、数少ない文献記録が残る剥製の一つだと強調した。

※ウンピョウ:東南アジアに分布していた中型のネコ科動物。木登りに特化した身体構造を持ち、独特の雲状の斑紋が名前の由来。台湾では20世紀初頭を最後に姿を消した。

AI×生物標本が開く絶滅種研究の未来 教育・保全にも期待

今回の取り組みは、単なる標本保存を超えて、絶滅種をデジタルの世界で“生き返らせる”新たなアプローチとして注目できる。
AIを活用して歩行などの自然な動作を再現することで、従来の静的な展示に比べて視覚的・感情的な訴求力が格段に高まるはずだ。

こうした技術は、将来的には他の絶滅動物や希少種にも応用可能であると考えられる。デジタルアーカイブによる標本保全、さらには教育コンテンツとしても活用できるだろう。
絶滅種に対する社会的関心を喚起し、生物多様性保護の意識を高めるきっかけにもなり得る。

一方で、再現された動きが、本来の生態をどれだけ忠実に反映しているかについては懸念が残る。生前の動態データが存在しない絶滅種では、AIが生成する動きが仮説の域を出ない場合もある。
今後は、より多様な生態情報の蓄積と、それをモデル化する技術の進化が求められる。

生物標本の3D化やAI連携が進めば、限られた自然資源の中でも博物館や教育機関が果たす役割はますます重要性を増すだろう。

失われた命を技術で記録・再現し、未来に伝えていく取り組みは、国境を超えて共有されるべき価値を持つといえる。

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