暗号資産交換業を展開するSBI VCトレードは、販売所での現物取引においてトンコイン(TON)とスイ(SUI)の取扱いを開始した。
両銘柄はステーキングの対象にも追加され、同社の暗号資産取扱い銘柄は38銘柄、ステーキング対応は16銘柄となる。
SBI VCトレード、TONとSUIの取扱い開始
SBIホールディングスの連結子会社であるSBI VCトレードは、販売所での現物取引においてトンコイン(TON)とスイ(SUI)の取扱いを開始した。
開始日は2026年3月11日で、両銘柄はいずれもステーキング(※1)の対象として提供される。これにより、同社の暗号資産取扱い銘柄は全38銘柄、ステーキング対応は16銘柄となる。
また、同社は取扱い開始に合わせて「TON & SUI新規取扱キャンペーン」を実施する。
期間は2026年3月11日から3月24日までで、対象期間中に1万円相当以上の購入を行ったユーザーを対象に抽選で暗号資産を付与する企画や、公式Xを活用した予想キャンペーンなどが予定されている。
トンコインは、世界的メッセージアプリTelegramの創業者兄弟が主導したブロックチェーン「TON」上のネイティブトークンである。
一方、スイは元Metaのブロックチェーン開発チームが設立した「Sui Network」のネイティブトークンだ。
SBI VCトレードでは、両銘柄とも最小発注数量0.01から取引可能となっている。
※1 ステーキング:PoS(Proof of Stake)型ブロックチェーンなどで、暗号資産を預け入れてネットワークの運営・維持に参加し、報酬を受け取る仕組み。
銘柄拡充とステーキング、取引所競争の新たな焦点
今回のTONとSUIの追加のメリットは、取扱い銘柄とステーキング対応銘柄の双方を拡充したことで、利用者の選択肢が広がった点だろう。
海外で知名度の高いTONやSUIを国内取引所が取り込むことで、国内市場と国際的なWeb3トレンドの接点が広がる可能性もある。
保有後の運用手段まで用意した点は、中長期保有層の取り込みにもつながる展開になりそうだ。
一方で、新規銘柄の拡大がそのまま利用者利益に直結するとは限らない。
TONやSUIのような成長銘柄は注目度が高い反面、価格変動も大きくなりやすいとみられる。
販売所形式ではスプレッド(※2)の負担も意識する必要があり、短期売買を前提とする利用者には必ずしも使いやすい環境とは言い切れない面もあるだろう。
今後は、国内交換業者の競争軸が「取扱い銘柄の数」から「保有後にどのような運用手段を提供できるか」へと移っていく可能性がある。
売買とステーキングを一体で提供する動きが広がれば、取引所は単なる売買の窓口から、暗号資産の資産運用プラットフォームとして再定義されていく流れも生まれていくのではないだろうか。
※2 スプレッド:暗号資産の売買時に表示される「買値」と「売値」の価格差のこと。販売所形式ではこの差が実質的な取引コストとなり、利用者の負担となる場合がある。
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