2026年2月13日、英Opensignalは「グローバル・モバイル・ネットワーク・エクスペリエンス・アワード2026」を発表した。
日本のauが信頼性部門で世界最優秀を獲得し、ソフトバンクも僅差で続く結果となった。
au、信頼性で世界最優秀に
2026年2月13日、ロンドンに本社を置くOpensignalは、2025年7月1日から12月29日までの180日間にわたり、世界82市場・266の通信事業者を対象に実測データを分析し、8つの指標に基づくモバイル体感評価の結果を発表した。
対象は数十億件に及ぶ端末測定データであり、実利用環境に基づく点が特徴である。
日本のauは、大面積市場区分における「信頼性エクスペリエンス」で954.5点(1000点満点)を記録し、グローバル・ウィナーに選出された。
2位のソフトバンクは950.4点で約4点差に迫り、グローバル・リーダーの評価を獲得している。
さらにauは「4G/5G利用率」「ゲーム・エクスペリエンス」「音声アプリ・エクスペリエンス」でも首位に立った。
楽天モバイルも「アップロード・スピード・エクスペリエンス」でグローバル・リーダーに選ばれ、複数部門で日本勢が上位に入った。
体感品質時代の競争軸
今回の国際評価は、日本の通信サービスが国際的にも高い評価を得ていることを示す一例となっただろう。
特に信頼性領域での高評価は、速度だけでなく接続の安定性や一貫性が実利用面で支持された結果と推測できる。
動画配信やクラウド業務など日常と業務を支える領域で強みを示したことにより、企業活動の基盤強化にも波及していく可能性がありそうだ。
もっとも、順位差が僅少である以上、その優位は固定的ではないだろう。
設備投資や周波数運用、トラフィック制御のわずかな違いが評価を左右し得る構造とみられる。
さらに、体感品質重視の指標は地域差や時間帯偏在を浮き彫りにしやすく、地方部や屋内環境でのばらつきが課題として顕在化する懸念も残る。
今後は、評価で得た優位をいかに持続可能な競争力へ転換できるかが焦点になるだろう。
5G高度化やデータ需要増大が続く中、エリア設計やバックボーン増強の巧拙が一段と問われる局面が想定できる。
とりわけ地方や屋内での安定性向上が実現すれば、次の差別化軸として市場構造に影響を与える展開も考えられる。
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