東北電力とHEXA、NFT活用の地域共創始動 関係人口創出を支援

2026年1月14日、東北電力株式会社とNFTマーケット「HEXA」を運営するメディアエクイティ株式会社は、NFT技術を活用した地域共創プロジェクトを開始した。
東北6県と新潟県を対象に、関係人口の創出と地域経済の活性化を目指す。
東北電力とHEXA、NFT活用の地域共創を開始
14日、東北電力株式会社とNFT(※1)マーケット「HEXA」を運営するメディアエクイティ株式会社は、地域共創プロジェクトを開始した。
両社が立ち上げたのは、NFTを軸に地域の魅力や物語を全国へ届けるプロジェクト「より、そう、NFT」だ。
東北6県・新潟県の自治体等に対し、地域資源やストーリーを活用したNFTの企画・発行・活用に関する支援を行う。
背景には、東北・新潟で進む人口減少や少子高齢化がある。
こうした課題認識を踏まえ、両社は関係人口(※2)の創出および地域経済の活性化を目指して本プロジェクトを立ち上げたとしている。
NFTの発行をきっかけに地域の魅力を知ってもらい、現地訪問や特産品購入、観光施設・イベント参加など、継続的に地域と関わる流れの創出を目指す。
その一環として発行されたNFTは、HEXAを通じて全国へ発信・販売することが可能だ。
※1 NFT:ブロックチェーン技術を活用し、デジタルデータに唯一性を付与する非代替性トークン。
コピーや改ざんを困難にする。
※2 関係人口:移住者や観光客に限らず、地域と継続的に関わる人々を指す概念。
関係人口創出を左右する「運用設計」の壁
本プロジェクトの最大のメリットは、NFTを収益化の手段ではなく、地域との継続的な関係構築の入口として位置付けた点だろう。
生活インフラを担う企業が関与することで、Web3施策にありがちな実験色が抑えられ、公共性や社会課題解決を重視する構図が明確になったとみられる。
一方で、話題性に依存せず、継続的な運用体制を維持できるかは課題として残りそうだ。
NFT発行は初期段階で注目を集めやすいものの、更新や体験設計が伴わなければ、関係性の定着には結び付きにくいと考えられる。
自治体施策では、担当者の異動や予算制約によって、中長期的な取り組みが分断される懸念も否定できない。
今後の焦点は、NFTとリアルな体験をどのように結び付け、関与を持続的な行動へと転換できるかに移るだろう。
イベントや特産品、地域活動と連動した成功事例が積み重なれば、新たな地域参加モデルとして定着する可能性もある。
最終的に問われるのは技術そのものではなく、運用設計の巧拙であり、その点が本取り組みの成否を左右するとみられる。
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