上場企業の北紡、ビットコイン追加取得で14.14BTCに

2026年1月6日、東証スタンダード上場の北紡は、ビットコインを追加購入したと発表した。
2025年12月に2.6BTCを取得し、総保有数は14.14BTCとなる。
北紡、12月に2.6BTCを追加取得
6日、繊維メーカー北紡が公表した開示資料によると、同社は2025年12月1日から31日までの期間に、合計2.6BTCのビットコインを購入した。
購入金額は3,653万7,282円で、平均取得単価は1BTCあたり1,405万2,800円となる。これにより、累計のビットコイン保有数は14.14BTCに達した。
累計購入金額は2億2,996万6,144円で、平均取得単価は1,626万3,518円である。
北紡は開示資料で、2025年7月よりビットコインの購入を開始していると説明した。
同社は取得方法としてドルコスト平均法(※1)を用いる方針を示している。
予定購入金額として総額8億円を充当する方針を示しており、長期的な視点で暗号資産を保有する姿勢だ。
北紡は、2025年5月には暗号資産およびRWA(※2)関連ビジネスへの参入を表明し、7月にはビットコイン取得開始を予告していた。
また、同社は2025年8月に国内暗号資産取引所ビットトレードとWeb3.0関連事業で基本合意書を締結している。
※1 ドルコスト平均法:一定額を定期的に投資することで、価格変動の影響を抑え、平均取得単価を平準化する投資手法。
※2 RWA(Real World Assets):不動産や債権など現実世界の資産をブロックチェーン上でトークン化したデジタル資産。
財務戦略から事業連携へ、試される暗号資産活用
本件のメリットは、北紡が財務資産の一部にビットコインを組み込むことで、資産分散とインフレ耐性を意識した姿勢を明確に示した点にあるだろう。
現預金中心だったバランスシートに価格変動型資産を加えた判断は、保守的と見られがちな上場企業の財務戦略に一石を投じたと言えそうだ。
開示を伴う取得を継続している点も、市場からの注目度を高める要因となるだろう。
一方で、価格変動の大きさは依然として大きなデメリットだと考えられる。
四半期ごとの時価評価が業績に与える影響は避けられず、短期的な下落局面では評価損が顕在化する可能性がある。
本業が繊維事業である以上、暗号資産投資の意義や位置付けを十分に説明できなければ、株主や市場から理解を得にくくなる懸念も残る。
今後は、ビットコイン保有を単なる財務運用にとどめず、RWAやWeb3関連事業とどのように結び付けられるかが焦点となりそうだ。
購入枠8億円をどのタイミングで消化するかは、市況と業績を見極めた慎重な判断が必要になると考えられる。
段階的な取得と情報開示を通じ、企業価値向上につながる形を示せるかが試される局面にあるだろう。
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