イオレは、Hyperliquidの暗号資産「HYPE」を約1,000万円分取得したと発表した。
今後、8月末までに初回分を含む総額1億円規模へ拡大し、AIエージェント経済を見据えたオンチェーン金融事業の基盤強化を目指す。
イオレ、HYPEを1億円規模で取得へ
イオレは2026年7月29日、Hyperliquidのネイティブトークン「HYPE」を前日の28日に取得したと発表した。
取得数量は1,078.25469311 HYPEで、購入額は10,084,663.8716円、平均購入単価は9,352.776円だった。
今後は相場動向や流動性を見ながら複数回に分けて追加購入し、8月末までに初回分を含む総額1億円の取得を予定する。
今回の取得は、同社が2025年10月に公表した次世代金融インフラ構想「Neo Crypto Bank」の一環だ。
人に代わってAIが決済や契約を担う「Agentic Commerce」の拡大を見据え、プログラムとスマートコントラクトで完結するオンチェーン金融を社会実装する狙いがある。
Hyperliquidは、金融取引に特化した独自L1(※)と、イーサリアム互換環境「HyperEVM」を備える。
イオレは、低遅延の取引処理や透明性、プロトコル収益を背景とするインセンティブ設計を評価し、ビットコインに続く戦略的資産としてHYPEを選んだ。
国内上場企業による取得は、同社調べで初の事例になる。
※L1(レイヤー1):取引の記録や承認を独自に処理する基盤ブロックチェーン。外部ネットワークに依存せず、合意形成やスマートコントラクトの実行を担う。Hyperliquidは金融取引向けに処理性能を高めている。
HYPE保有を事業戦略へつなげられるか
HYPEの保有は、価格上昇による含み益だけでなく、Hyperliquidのネットワークや関連サービスとの接点を持ち、イオレが進める暗号資産金融やWeb3事業との連携を検討しやすくする可能性がある。
将来、レンディングや運用サービスに活用できれば、保有資産から継続収益を得つつ、新たな金融機能の開発につながると考えられる。
一方、HYPEの保有には、価格変動や流動性の低下、規制環境の変化、Hyperliquid固有の技術的な問題などのリスクが伴う。
追加取得によって保有額が膨らめば、相場下落時の評価損が業績や財務に及ぼす影響も大きくなりかねない。
さらに、将来レンディングなどの運用に活用する場合は、スマートコントラクトの不具合やサイバー攻撃への対策も必要になるだろう。
今後は、約1億円規模の保有資産を実際の事業基盤へどう結び付けるかが焦点となりそうだ。
法令順守と厳格なリスク管理の下で、BTCとHYPEの保有方針や保有上限を明確にし、価格変動への対応や既存事業との接続を進められれば、上場企業が暗号資産保有を財務戦略から事業戦略へ発展させる先行例になり得る。
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