愛知県半田市は令和8年度職員採用試験でAI面接を試験導入すると発表した。
第二次試験において対面面接と併用し、それぞれの評価傾向や特徴を比較・分析する。今回はAIによる評価を合否判定には用いず、今後の採用手法への活用可能性を検証する目的だという。
半田市がAI面接を試験導入
半田市は2026年6月30日、令和8年度職員採用試験(夏日程)の第二次試験でAI面接を試験導入すると発表した。
受験者の人物像をより多角的に把握することを目的に、AI面接と対面面接を併せて実施する。
申込期間は7月1日から7月16日までで、申込方法はインターネット方式となる。
第二次試験ではAI面接と対面面接を実施し、それぞれの評価傾向や特徴を比較・分析する予定だ。なお、AI面接は試験導入であるため、今回の採用試験では合否判定には使用しない。
背景には、民間企業でAIを活用した採用選考が広がる一方、自治体でも採用手法の見直しが進んでいることがある。
半田市はこれまでも公務員試験の廃止やテストセンター方式(※)の導入など、受験しやすい採用制度への見直しを進めてきた。
今回の取り組みも、その一環としてAIを活用した採用手法の可能性を検証するものである。
※テストセンター方式:全国の専用会場で受験できる試験方式。受験日時や会場を選択できるため、受験者の利便性向上を目的として企業や自治体で導入が進んでいる。
AIと人の併用が採用改革の鍵に
今回の試みは、AIを人の代替ではなく補完的な存在として活用する方向性を示している点に特徴がある。
AIと対面面接の評価傾向を比較することで、それぞれの強みや課題を把握し、より客観性の高い採用手法につなげられる可能性がある。
一方で、人物評価は数値だけでは測れない要素も多いと言える。
受験者との対話から得られる印象や地域との適性など、人だからこそ判断しやすい側面もあり、AIだけで採用を完結させることには慎重な検討が求められるだろう。
そのため、AIと面接官が互いの評価を補完し合う仕組みを構築できるかが今後の焦点となる。
公平性や透明性を確保しながら活用方法を確立できれば、受験者の納得感を高めるとともに、自治体の採用業務の効率化にもつながる可能性がある。
今回の検証結果は、今後AIを採用分野へ取り入れる他自治体にとっても参考となる事例になり得る。
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