「BOOKOFF」などを運営するブックオフコーポレーションは、店頭買取サービス「キャッシュレス買取」に銀行口座振込を追加し、名称を「おまかせ買取」へ変更したと発表した。
店頭買取に銀行振込を追加
ブックオフコーポレーションは、2026年6月17日より店頭買取サービスの代金受取方法に銀行口座振込を追加した。
従来の「キャッシュレス買取」は、査定を待たずに品物を預けられる利便性を特徴としてきたが、今回の変更により、店頭で現金を受け取らず、銀行口座で代金を受け取りたい利用者のニーズにも対応する形となる。
新たな受取方法は「みんなの銀行口座」と「その他の銀行口座」の2種類である。
利用者は自身の利用環境に合わせて振込先を選べるため、店頭での買取体験における選択肢が広がる。
査定完了後の代金受取を銀行振込で完結できる点は、店舗での待ち時間を避けたい利用者にとって利便性の高い仕組みになる。
あわせて、サービス名称は「キャッシュレス買取」から「おまかせ買取」へ変更された。
キャッシュレスに限定しない幅広い受取方法を提供することになったため、名称の見直しが行われた。
新名称は社内公募によって決定したもので、利用者が手続きを預けやすい印象を持てる表現になっている。
今回のリニューアルは、ブックオフとみんなの銀行の連携を背景に実現した。
両社は2025年11月にBaaS事業(※)に関する基本合意書を締結し、ブックオフのサービスにみんなの銀行の金融機能を活用する協議を進めてきた。
銀行口座振込による買取代金受取は、みんなの銀行が提供する「振込API」の導入により実現したものだ。
※BaaS事業:Banking as a Serviceの略称。銀行が持つ口座開設や振込などの金融機能を、外部企業のサービスに組み込んで提供する仕組みを指す。
リユース体験の効率化が進む
今回の銀行振込対応は、リユース店舗における買取体験をより効率化する動きと言える。
従来の店頭買取では、査定完了まで店舗で待つ負担が発生しやすかった。
おまかせ買取では、査定待ちの時間を減らしながら代金受取まで柔軟に選べるため、忙しいビジネスパーソンやまとめ売りをしたい利用者にとって使いやすい選択肢となりそうだ。
特に注目できるのは、リユース事業と金融機能の接続である。買取代金の受取を銀行振込まで広げることで、店舗サービスの一部だった買取が、金融APIを組み込んだデジタル体験へと近づくだろう。
Web3やAI領域で進む外部機能連携と同じく、既存産業でもAPIを活用して利用者接点を再設計する動きが広がっていると言える。
一方で、銀行振込を利用するには、口座情報の入力や管理が必要になる。利用者にとっては便利になる反面、手続きの分かりやすさや情報管理への安心感が重要になるだろう。
サービス名を「おまかせ買取」に変更したからこそ、利用者が迷わず手続きを進められる導線づくりが求められそうだ。
今後は、店頭買取の待ち時間削減に加え、入金スピードや受取方法の分かりやすさが利用継続を左右する可能性がある。
ブックオフにとっては、店舗網を持つリユース企業としての強みに、金融機能を組み合わせることで、買取サービスの利便性を高める余地が広がったと言える。
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