株式会社ICHIZEN HOLDINGSは暗号資産レンディングサービス「HyperLending」の事前登録を6月10日から開始すると発表した。
正式開始は7月1日を予定しており、BTC、ETHに加え、日本で初めてHYPEの貸し出しに対応する。
HYPE対応レンディングを7月開始へ
2026年6月8日、ICHIZEN HOLDINGSは、暗号資産レンディングサービス「HyperLending」の事前登録を2026年6月10日に開始し、正式なサービス開始を同年7月1日に予定していると発表した。
対象はBTC、ETH、HYPE(※)であり、USDTとUSDCについては法人向けに貸し出しへ対応する。
HyperLendingは、利用者から預かった暗号資産を同社の専門チームが自社内で運用し、得られた収益の一部を貸借料として毎月末に元本へ組み入れる仕組みである。
外部の運用先へ委託せず、自社チームが直接運用する体制を掲げている点も特徴となる。
運用方法は、いつでも引き出せる「フレキシブル型」と、期間を固定する「定期型」の2種類で構成される。
BTCとETHのフレキシブル型では、預入期間が90日までの場合は年率4.0%、91〜180日は6.0%、181〜365日は8.0%、366日以降は最大10%が適用される。
定期型では、BTCとETHの365日定期において、預入初日から年率10%が適用される。
ただし、期間中の途中引き出しはできない。
HYPEは最大年率4%で貸し出しに対応する。
同社は、平日毎日の相場分析と月次の運用レポートを会員向けに提供する方針も示している。
さらに、2026年6月中に事前登録を完了し、7月31日までに入金と運用を開始した利用者を対象に、運用開始から1年間、料率を最大12%ブーストするキャンペーンも実施する。
※HYPE:分散型取引プラットフォームHyperliquidに関連するトークン。Hyperliquidはオンチェーンでのデリバティブ取引などを特徴とする暗号資産領域のプロジェクトである。
高利回りの魅力と管理体制が焦点に
HyperLendingの意義は、暗号資産を単に保有するだけでなく、数量ベースで増やす運用手段を提示する点だと言える。
特にBTCやETHの長期保有者にとっては、売却せずに貸借料を得られる仕組みが資産活用の選択肢になりうる。
HYPEへの対応は、Web3領域の新興資産を保有する投資家に対し、新たな資産活用の選択肢を提示する取り組みと評価できる。
新興トークンは価格変動が大きい一方、成長領域への期待から保有ニーズも生まれやすい。Web3投資家の運用ニーズを取り込むうえで差別化要素になるだろう。
一方で、暗号資産レンディングには慎重な判断も欠かせない。提示される利率が高いほど魅力は大きいが、運用成果や市場環境によってリスクも高まる可能性がある。
特に定期型は途中引き出しができないため、相場急変時の流動性には注意が必要だ。
今後の焦点は、自社運用を掲げる同社が安定した運用実績と十分な情報開示を継続できるかにありそうだ。
相場分析や月次レポートの提供は透明性を高める要素となるが、利用者の信頼を得るには、利率の高さだけでなく、リスク管理の説明や運用状況の見えやすさが重要になるだろう。
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