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営業の見積業務が“ゼロ時間化”へ 日鉄ソリューションズがAI連携で刷新

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2026年5月22日、ウイングアーク1stは、日鉄ソリューションズがSalesforceのAIエージェント「Agentforce」と帳票クラウド「SVF Cloud」を連携し、見積作成業務を自動化したと発表した。従来最大1時間を要した業務をほぼゼロに近づける取り組みとなる。

AI×帳票連携で見積作成を自動化

日鉄ソリューションズは、営業部門の業務効率化を目的とした「ミドルオフィスプロジェクト」の中核施策として、見積作成業務の自動化を実現した。SalesforceのAIエージェント「Agentforce」と、ウイングアークの「SVF Cloud for Salesforce」を連携させることで、見積の生成から送付までを一気通貫で処理する仕組みを構築している。

従来は1件あたり30分から最大1時間を要し、月間500社以上に対応する営業現場において大きな工数負担となっていた。加えて、見積金額に応じた承認フローの滞留により、顧客への提示までに1〜2営業日を要するケースもあり、リードタイムの長期化が課題となっていた。さらに、ベンダーへの問い合わせを含む複雑なプロセスは属人化を招き、業務の標準化を阻む要因となっていた。

今回の仕組みでは、顧客がポータルサイト上のAIチャットから必要項目を入力すると、見積書が自動生成される。帳票出力にはクラウド型基盤を採用し、既存レイアウトを維持したまま迅速に開発できた点も特徴である。これにより、見積作成業務は限りなくゼロに近づき、作成から送付までのリードタイム短縮と業務の標準化が同時に進んだ。

即時見積が生む競争優位と統制課題

見積作成の自動化は、営業現場における競争構造を変える可能性がある。提示までのリードタイムがほぼゼロに近づくことで、顧客の検討スピードに即応できる体制が整い、提案機会の最大化につながると考えられる。特に比較検討が激しいITサービス領域では、提示の速さが差別化要因の一つになり得る。

一方で、即時発行の仕組みはリスクも内包する。入力内容や前提条件に誤りがあった場合、そのまま誤った見積が発行される可能性があり、信頼性を損なう懸念があるためだ。このため、承認済みメニューの適用や発行範囲の制御、処理内容の可視化といったガバナンス設計が求められる。

今後は、対象製品の拡大やグループ企業への展開に加え、サブスクリプション契約の更新見積への応用も計画されている。自社を「カスタマーゼロ」として蓄積した知見を外販へと展開することで、AI活用の実践モデルとしての価値が高まる可能性がある。営業の役割は定型業務から意思決定へとシフトし、AIと人の分業が一段と進む可能性がある。

ウイングアーク1st ニュースリリース

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