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東大生ら開発の歴史カードゲーム「ハイスト」、名古屋市の全公立小へ無償提供 教室で歴史に触れる機会拡大

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株式会社Highstoは、名古屋市内の全公立小学校5・6年生の各クラスに、「ハイスト」を2箱ずつ無償提供すると発表した。学校現場での活用を見込む国内教育支援の取り組みである。

名古屋市の全公立小5・6年に配布

2026年4月8日、Highstoは名古屋市内の全ての公立小学校を対象に、5・6年生の各クラスへ歴史カードゲーム「日本の歴史 オールスター合戦」を2箱ずつ提供すると発表した。
配布対象は合計1233学級で、昼休みや学級活動、授業導入時にも使いやすい教材として、名古屋市教育委員会を通じて無償提供する。

「ハイスト」は1箱で2人が遊べる仕様であるため、教室内で複数人が同時に利用しやすい構成である。カード本体に加え、人物相関図などの付属物も備えられているため、人物同士の関係や時代の流れを意識しながら歴史に触れられる内容になっているという。
Highstoは、歴史を暗記中心の教科ではなく、興味を持って考えるテーマとして捉える入口をつくる狙いを示している。

また同社は、自社開発ゲームの学習効果を検証するため、小学生から社会人まで計96人を対象に、4択式50問・制限時間30分の歴史クイズ検証テストを実施した。
平均点は31.77点で、小学5・6年生の平均は34.3点、大人や現役大学生の平均は33.9点だった。
小学6年生からは50点満点も出ており、小学1〜3年生グループでも平均正答率は約5割に達したという。

本件に伴い、2026年4月28日14時から14時15分まで、名古屋市役所本庁舎3階の市長室で寄贈式が実施される予定だ。
寄贈式には、Highsto代表CEOの渡辺拓磨氏、取締役CDOの塩山意織氏、名古屋市長、教育長が出席し、市長感謝状の贈呈が行われる。

学びの入口拡大に期待と課題

今回の取り組みにより、歴史に対する心理的ハードルを低減させる効果が期待できそうだ。
教科書や試験勉強だけでは関心を持ちにくい児童でも、遊びや会話を通じて自然に歴史へ触れられる環境が教室内に生まれる可能性がある。
学校や家庭環境によらず、名古屋市内の全公立小学校へ一律に届ける点も、学びの入口を広げる施策として意義深いと言える。

一方デメリットとしては、ゲーム型教材だけでは学習の深まりまで担保できるわけではない点が考えられる。
関心を持つきっかけにはなっても、知識の整理や歴史の流れの理解を定着させるには、授業や教師の補助とどう結びつけるかが重要になるだろう。
活用方法が学校ごとにばらつけば、教育効果にも差が出る可能性もある。

今後、こうした教材が教室の常設ツールとして定着すれば、歴史を「覚える対象」から「自ら関わる対象」へと捉える流れが後押しされるだろう。
大学生メンバーが開発したプロダクトが教育現場へ入ることで、従来の教材とは異なる発想を学校に持ち込む契機にもなり得る。
ただし、継続的な活用実績や教育現場での運用の積み上げが伴わなければ、一過性の話題にとどまる可能性もある。今後も本件の成果や同様の動きには注目したい。

株式会社Highsto プレスリリース

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