メインコンテンツへスキップ
最新ニュース 3分で読める

三菱商事、JPモルガンのブロックチェーン決済を採用 ドル資金を24時間移動可能に

PlusWeb3 編集部
PlusWeb3 編集部 Web3・AI専門メディア

三菱商事が、米金融大手JPモルガンのブロックチェーン決済基盤を採用した。同基盤を日本企業が導入するのは初の事例となる。

三菱商事、ブロックチェーン決済導入

JPモルガンが提供する企業向けの許可型ブロックチェーン決済基盤「キネクシス・デジタル・ペイメンツ」を、三菱商事が採用したと2026年3月31日に発表された。
これにより、ブロックチェーン預金口座(※1)を活用した資金管理が可能となり、従来の銀行営業日や締め時間に依存しない運用が実現する。

対象となるのは、シンガポール、ロンドン、ニューヨークの主要金融拠点におけるグループ内の米ドル資金である。
拠点間の資金移動はほぼリアルタイムで処理されるという。

同基盤にはプログラマブル・ペイメンツ(※2)が実装されており、「特定条件を満たした場合に資金を移動する」といった自動処理が可能だ。
これにより、連結ベースでの流動性管理の強化や資金配分の最適化ができるという。

JPモルガンによると、同社のブロックチェーン事業部門「Kinexys by J.P. Morgan」は累計3兆ドル超の取引を処理しており、日本企業においては三菱商事が初の導入事例となる。

※1 ブロックチェーン預金口座:銀行が提供するデジタル口座の一種で、ブロックチェーン上で残高管理や送金処理を行う仕組み。従来より高い即時性を持つ。

※2 プログラマブル・ペイメンツ:事前に設定した条件に基づき資金移動を自動実行する仕組み。「if-then」形式で処理されるのが特徴。

資金管理の自動化が生む効率とリスク

今回の導入は、企業の資金管理をリアルタイム化から一歩進め、「自動化」へ移行させる動きといえる。
特にコモディティ市場のように変動が大きい領域では、迅速な資金移動が収益機会の最大化に直結するため、その意義は大きいだろう。

また、24時間365日稼働する決済基盤は、資金効率の向上だけでなく、業務継続性の強化にも寄与するはずだ。
市場急変や突発的な資金需要にも即応できる点は、グローバル企業にとって重要な競争力となる可能性がある。

一方で、プログラムに依存した資金移動は、設計ミスや想定外の条件変化による誤作動リスクを伴う。
特に複雑な条件設定を行う場合、意図しない資金フローが発生する可能性も否定できない。
さらに、ブロックチェーン基盤への依存度が高まることで、システム障害やサイバー攻撃時の影響範囲が拡大する懸念もある。
今後は、利便性と安全性のバランスをいかに取るかが重要な論点となるだろう。

JPモルガン ニュースリリース

関連記事:

3メガバンク、ステーブルコイン共同発行へ 三菱商事も参加し企業決済をWeb3化

RELATED ARTICLE3メガバンク、ステーブルコイン共同発行へ 三菱商事も参加し企業決済をWeb3化2025年10月17日の各種報道によると、三菱UFJ銀行・三井住友銀行・みずほ銀…Read

三菱UFJモルガン・スタンレー証券、デジタル証券事業を始動 ASTOMOも同日公開

RELATED ARTICLE三菱UFJモルガン・スタンレー証券、デジタル証券事業を始動 ASTOMOも同日公開2025年10月14日、三菱UFJモルガン・スタンレー証券がデジタルアセット事業…Read
Share this article コピーしました
WRITTEN BY

PlusWeb3 編集部

Web3・AI専門メディア

PlusWeb3 編集部は、ブロックチェーン・Web3・AIの最新動向をわかりやすくお届けする専門メディアチームです。業界経験豊富な編集者とリサーチャーが、信頼性の高い情報を厳選してお届けします。

記事を寄稿しませんか?

Web3・AI領域の専門家からの寄稿を募集中。掲載は編集部名義、内容は事前審査のうえ掲載可否をご連絡します。

この記事が役に立ったら、ニュースレターも登録しませんか?

Web3・AI業界の厳選ニュースを定期配信。いつでも解除可能。

スパムは送りません。プライバシーポリシーに基づいて管理します。

コピーしました

Web3・AI・DeepTech領域でのキャリアをお考えですか?

業界専門のコンサルタントが、あなたに最適なキャリアパスをご提案します。