2026年3月17日、ドワンゴは動画サービス「ニコニコ」において、縦型短尺動画機能「ニコニコショート」を4月15日に公開すると発表した。スマートフォンアプリ上で提供され、スワイプ操作で短い動画を連続視聴できる新しい視聴形式が導入される。
縦型短尺動画「ニコニコショート」導入
ニコニコショートは、縦型の短尺動画をスワイプ操作で連続視聴できる新機能である。
スマートフォンアプリで提供され、ユーザーは画面を上下に操作することで次々と動画を閲覧できる仕組みだ。
投稿された動画には、従来のニコニコ動画と同様にコメントが画面上を流れる形式が採用される。
ショートとして表示される条件は「動画の長さが3分以下」「正方形を含めた縦長の動画」であることの2点だ。これらの条件を満たす動画は、通常の投稿手順でアップロードするだけで自動的にショートとして扱われる。
対象となるのは2026年4月15日の機能公開以降に投稿された動画で、リリース前にアップロードされたものは対象外となる。
クリエイター奨励プログラムについても、ショート動画は通常の動画と同様に作品収入の申請が可能となる。
ただし、再生数などの盛り上がりに応じた奨励金については、実際の利用規模を測定したうえで制度設計が決定される予定であり、リリース直後の1〜2か月は対象外となる。
また、投稿者向け機能として、動画管理ツール「ニコニコガレージ」に新たな管理機能が追加される。投稿動画一覧やアナリティクス画面には「すべて」「動画」「ショート」のタブが設けられ、投稿形式ごとの管理や再生数の確認が可能になる。
また、ショート動画の視聴画面から別の動画へ誘導できる「ピン留め動画」機能も用意された。
ショート化で広がる投稿機会と競争
従来のニコニコ動画は比較的長尺のコンテンツが中心だったが、数十秒から数分の動画でも投稿しやすくなれば、制作のハードルは下がるとみられる。
特に編集コストが小さい動画でも公開できるため、投稿頻度が高まる環境が生まれると考えられる。
また、短い動画でもリアルタイムにコメントが流れることで、単なる縦型動画とは異なる参加型の視聴スタイルが成立する可能性もありそうだ。
一方で、短尺動画市場はすでに巨大プラットフォームが競争を繰り広げている分野でもある。ユーザーは複数サービスを併用する傾向にあるものの、クリエイターの投稿先は収益性や拡散力などの要因によって分散しやすい構造にあると考えられる。
そのため、プラットフォームとしてはクリエイターにとって魅力的な環境をどこまで整備できるかが課題となるだろう。
コミュニティ性を重視してきたニコニコの強みが、短尺動画でも維持されるかが注目点となりそうだ。
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