2026年3月12日、日本のゲーム大手スクウェア・エニックスが、レイヤー1ブロックチェーン「テゾス」のバリデーターに参加したことが発表された。
スクエニ、テゾスのノード運営に参画
スクウェア・エニックスは、レイヤー1ブロックチェーン「テゾス(Tezos)」のベーカーノードの運営を開始し、ネットワークのバリデーターとして参加した。
ベーカーノードとは、テゾスのネットワーク上で取引の検証やブロック生成を担うノードを指し、その運営は同社にとって新たな取り組みだという。
テゾスはゲーム開発向けプラットフォームとしても拡張を進めており、カジュアルなモバイルゲームからAAAタイトルまで幅広い開発環境を提供している。
2025年には44万人のユニークユーザーと約3,100万件のトランザクションを記録したとされる。
一方のスクウェア・エニックスはゲーム開発・エンターテインメント事業を展開する日本企業であり、近年はブロックチェーン領域にも投資を広げている。
2022年にはゲーム特化型ブロックチェーン「Oasys(オアシス)」の初期バリデーターとして参画しており、今回のテゾスは同社にとって2例目のバリデーター参加となる。
また同社は、サッカーバース(Soccerverse)、ハイパープレイ(HyperPlay)、ザ・サンドボックス(The Sandbox)などにも投資や提携などで関与している。
テゾスの研究開発拠点トライリテック(Trilitech)のゲーム部門責任者エフェ・クチュク氏は、同社の参画がネットワークの信頼性向上に寄与するとの見方を示している。
ゲーム企業の参入が示すWeb3戦略
スクウェア・エニックスのバリデーター参画は、ゲーム企業がブロックチェーンの「利用者」から「インフラ運営者」へと関与を拡大している流れを示す事例といえる。
ゲーム企業がネットワーク運営に参加することで、エコシステムの信頼性や分散性が強化される可能性がある。
エンターテインメント企業がバリデーターとして関与することで、ゲーム分野との連携も一層進むかもしれない。
もっとも、ゲーム企業によるブロックチェーン参入は必ずしも成功が保証されているわけではない。Web3ゲーム市場は成長途上であるため、ユーザーの定着やトークン経済の持続性は課題となりそうだ。
今後は、インフラ運営への関与が実際のゲームエコシステム拡大につながるかが重要な焦点となるだろう。
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