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ポリマーケット、パランティアとAI提携 スポーツ予測市場の監視インフラ強化へ

PlusWeb3 編集部
PlusWeb3 編集部 Web3・AI専門メディア

2026年3月10日、暗号資産を活用した予測市場プラットフォームのポリマーケット(Polymarket)は、米データ分析企業パランティア・テクノロジーズおよびAI企業TWG AIと提携したと発表した。スポーツ予測市場の不正取引や市場操作を検知するAI監視基盤の構築を進める。

AIで市場操作を検知 予測市場の監視基盤構築

今回の提携によりポリマーケットは、スポーツ予測市場の健全性を担保するための市場監視基盤を開発する方針を示した。取引データや注文フロー、決済活動などを対象に、取引前後の監視を行う仕組みを整備する計画だ。市場操作や協調行動、インサイダー的な取引リスクを検知する異常検知モデルの導入も予定されている。

同プロジェクトではパランティアとTWG AIが設立した合弁事業で開発されたAIエンジン「Vergence AI」を技術基盤として採用する。専用の監視環境やケース管理ツール、監査レポート機能なども整備され、規制対応や市場監視業務を支援する仕組みになる見込みだ。

さらに取引参加者の適格性を確認するトレーダースクリーニング機能も提供される予定である。制限されたユーザーの市場参加を防ぐことで、取引の透明性と信頼性の向上を図る狙いがある。

ポリマーケットの創業者兼CEOシェイン・コプラン氏は、今回の提携によりスポーツ市場に対して高度な分析および監視機能を適用できるようになると説明した。スポーツファンに新たな市場参加手段を提供しながら、責任ある市場拡大を実現することが目的だと述べている。

予測市場拡大の鍵は「規制対応」と信頼性

今回の取り組みの背景には予測市場の急速な拡大がある。近年は政治イベントだけでなく、スポーツ結果を対象とした予測市場の取引量が増加しており、新たな投資・娯楽市場として注目が高まっている。ポリマーケットも米国市場への再参入を進めており、信頼性の高い監視体制の整備が重要課題となっていた。

同社は2022年以降、米国内からのアクセスが制限されていたが、2025年9月に米商品先物取引委員会(CFTC)からノーアクションレター※が発行されたことで状況が変化した。これにより当面の執行措置の対象外となり、同社は2025年12月に米国向けアプリを再ローンチしている。

一方で、予測市場を巡る法的議論は依然続いている。2026年1月にはネバダ州の裁判所が、スポーツなどの結果に基づくイベント契約が州法上の賭博に該当する可能性を指摘し、州内居住者向け提供の一時差し止めを命じた。連邦規制と州規制の管轄を巡る対立もあり、制度面の不透明さは依然として残る。

こうした環境下で、AIによる市場監視インフラの整備は予測市場の信頼性を高める重要な要素となる可能性がある。透明性の高い監視体制が確立されれば、投資家や規制当局の理解を得やすくなるからだ。今後は、カルシ(Kalshi)など競合プラットフォームとの市場競争の中で、監視技術と規制対応が成長の鍵を握ると言える。

※ノーアクションレター:規制当局が特定の事業やサービスについて、当面は執行措置を取らない方針を示す公式文書。企業は一定の法的リスクを回避しながら事業を継続できる。

ニュースリリース

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