2026年3月9日、東宝株式会社は「ゴジラ・ストア presents 東宝スタジオ見学ツアー」の抽選申し込み受付を開始したと発表した。映画『ゴジラ』公開72周年を背景に、通常は立ち入ることのできない東宝スタジオ内部を見学できる特別企画として実施される。
ゴジラ・スーツや制作施設を見学 東宝スタジオ特別ツアー
今回の「ゴジラ・ストア presents 東宝スタジオ見学ツアー」は、ゴジラ公式ショップ「ゴジラ・ストア」が企画したファン向けイベントである。
開催日は2026年4月10日で、東京・世田谷区の東宝スタジオを舞台に実施される予定だ。
ツアーでは映画撮影が行われるスタジオに加え、ゴジラ・スーツや衣裳、小道具を保管する部屋、ポストプロダクション(※)施設など、普段は関係者以外が入ることのできない制作現場を見学できる。
参加者は抽選で6組12名に限定され、スタッフの案内のもとスタジオ内部を巡る形式となる。
応募には、国内6店舗のゴジラ・ストア公式Xアカウントのフォローと対象投稿のリポスト、さらに東宝の会員サービス「TOHO-ONE」への登録が必要だ。
応募期間は2026年3月9日から3月22日までとされている。
ゴジラシリーズは、2023年公開の『ゴジラ-1.0』が国内外でヒットを記録している。
さらに、2026年11月3日には山崎貴監督による新作『ゴジラ-0.0』の公開が予定されている。
※ポストプロダクション:映画撮影終了後に行われる編集、CG合成、音響調整などの仕上げ工程の総称。最終的な映像作品の完成度を左右する重要な制作プロセス。
IP体験イベントの可能性と課題
今回のスタジオ見学ツアーは、映画IP(知的財産)を体験型イベントとして活用する施策の一例といえる。映画の舞台裏を直接体験できる機会はファンにとって価値が高く、ブランドへの愛着を深める効果が期待できる。SNSでの発信や口コミによる話題拡散も見込まれ、作品公開前のプロモーションとしても有効に機能する可能性がある。
また、映画・グッズ販売・体験イベントを組み合わせたIPビジネスは、エンターテインメント業界において注目できる収益モデルでもある。スタジオ見学のようなリアル体験は、オンライン配信では得られない没入感を提供できる点が強みとなりそうだ。
しかし、今回の募集人数は6組12名と非常に限定的であるため、応募倍率は非常に高くなる可能性がある。希少性はイベント価値を高める側面もあるが、多くのファンが参加できないことは課題となりそうだ。
将来的には、オンライン配信やバーチャルスタジオツアーなどを組み合わせることで、より多くのファンが制作現場に触れられる仕組みが求められるかもしれない。
新作映画『ゴジラ-0.0』の公開を控えるなか、こうした体験型施策がシリーズのブランド価値をさらに押し上げるか、引き続き注目したい。
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