2026年3月6日、ローソンエンタテインメントはライブやイベント会場の物販を効率化するモバイルオーダーサービス「エンタGO」の提供開始を発表した。
事前購入とQRコード受け取りを組み合わせ、会場の混雑緩和と購買体験の改善を狙う取り組みである。
グッズ事前購入とQR受取を実現
ローソンエンタテインメントは全国48店舗のHMV網やECサイト、ローソンチケット、店頭端末Loppiなどの販売チャネルと組み合わせ、エンタメ物販の支援体制を拡張している。
今回提供が発表された「エンタGO」は、ライブやイベント来場者がグッズを事前に購入し、当日は会場の専用カウンターでQRコードを提示するだけで受け取れるモバイルオーダーサービスである。
グッズ購入や入場手続きをスムーズにすることを目的に開発された。
利用者は会場での受け取りに加え、公演当日に表示されるQRコードからグッズを予約し、自宅配送またはHMV店舗で受け取ることもできる。店舗受取の場合は送料が無料となる。
さらに、新譜商品をモバイルオーダーしてHMV店舗で受け取る機能や、対象商品購入者がQRコードを提示してイベントへ参加する仕組みも提供される。
ミュージアム入場券の購入にも対応しており、会場入口でQRコードを提示することで入場や特典受取、限定グッズの購入が可能となる。
サービスの初導入として、2026年3月21日開始の「DREAMS COME TRUE CONCERT TOUR 2026 THE BLACK ○ ALBUM」におけるツアーグッズ事前予約が3月6日から受付開始となった。
イベント物販DXの加速と課題
事前購入とQR受け取りを組み合わせた仕組みは、物販のデジタル化を進め、来場者の体験価値を高める可能性がある。特に人気アーティストの公演では、会場の混雑を緩和する手段としても機能しそうだ。
主催者にとっては、モバイル注文データを活用することで売上や在庫の予測精度が高まり、当日の販売オペレーションを効率化できると考えられる。
オンライン販売とリアル会場を連動させることで、イベント物販の収益最大化にもつながるだろう。
一方で、通信障害やQR認証トラブルが発生した場合、会場運営に影響が出る可能性がある。スマートフォン操作に不慣れな来場者への対応や、当日購入を希望する来場者との動線分離など、現場運営の設計も重要になるだろう。
今後、同様のモバイルオーダー方式は音楽ライブだけでなく、展示会やポップアップイベントなどにも広がる可能性がある。
リアルイベントの購買体験をデジタルで再設計する動きは、エンタメ業界の運営モデルそのものを変える契機になるかもしれない。
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