2026年3月4日、LINEヤフー株式会社はリサーチサービス「LINEリサーチ」において、セルフ型調査ツール「Quickアンケート」にAIレビュー機能を搭載したと発表した。AIが質問内容を自動チェックし修正案を提示することで、審査申請までの作業を効率化する狙いがある。
AIがアンケート内容を自動添削
LINEヤフーが提供する「LINEリサーチ」は、LINEユーザーを対象にアンケートやインタビューを実施できるスマートフォン専用のリサーチプラットフォームである。700万人以上のモニターを抱え、特に10〜29歳の若年層の割合が高い点が特徴とされる。
今回追加された「AIレビュー機能」は、セルフ型ツール「Quickアンケート」で作成した調査票をAIが自動で確認する仕組みである。審査ガイドラインや過去の審査結果の知見をもとに質問内容をチェックし、表現の分かりやすさや回答負荷、排他設定の必要性などを分析する。問題が見つかった場合は、質問単位で修正案や代替表現を提示する設計となっている。
レビュー結果は数十秒ほどで表示され、作成画面上でそのまま修正が可能だ。AIが一次チェックを担うことで、利用者はアンケート内容をセルフレビューしながら品質を高められるようになる。AI生成の設問だけでなく手動作成のアンケートにも対応しており、すべての利用者が審査基準に沿った確認を行える環境を整えた。
これまでQuickアンケートでは、運営チームがガイドラインに基づき内容確認を行ってきた。AIレビューの導入によって審査前の修正作業が効率化され、調査作成から実施までのプロセスをより円滑に進めることが期待されている。
調査作成を変えるAI支援の可能性
AIレビュー機能の導入は、マーケティングリサーチ(※)の作成プロセスを変える可能性がある。アンケート設計には一定のノウハウが求められ、表現の曖昧さや設問設計の不備によって審査の差し戻しが発生することもある。AIが修正案を提示する仕組みが広がれば、調査経験の少ない担当者でも一定水準の調査票を作成しやすくなるとみられる。
※マーケティングリサーチ:企業が商品開発や販売戦略を決めるため、市場や消費者の意識・行動を調査する活動。アンケートやインタビューなどを通じて意思決定に必要なデータを収集する。
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