2026年2月19日、日本のLINEヤフー株式会社は「Yahoo!検索」において、生成AIが商品選びを支援する「お買い物AIアシスタント」の対象カテゴリーを大幅拡大したと発表した。食品や化粧品など200以上を追加し、対応領域を日常消費全般へ広げる。
16ジャンル276カテゴリー体制へ
今回の拡張では、従来の家電ジャンルに加え、ファッション、家具、食品、化粧品など15ジャンル・200以上のカテゴリーが新たに追加された。これにより、対応範囲は合計16ジャンル276カテゴリーへと拡大している。日用品からアウトドア、DIY用品まで幅広くカバーする構成だ。
本機能は、最大3問の質問に回答することで生成AIが条件に合う商品を最大5点提案する仕組みである。さらに追加質問により最大3点まで絞り込み、各商品の違いや特徴も確認できる。カテゴリーごとに質問内容は最適化され、例えばシャンプー検索時には髪や頭皮の悩みを選択する形式となる。
利用は検索結果上の「質問に答えて商品を探す」ボタン、または専用トップ画面から行う。基盤にはGoogle CloudのVertex AI(※)を採用し、商品比較サービス「マイベスト」の検証データや専門家監修の選定情報も活用している。提供はスマートフォン向けが中心である。
※Vertex AI:Google Cloudが提供する機械学習基盤。大規模言語モデルの構築や推論をクラウド上で実行できるサービス。
対話型購買の利点と課題
本機能の大きな利点の一つは、情報過多のEC環境において意思決定の負荷を軽減できる可能性がある点にある。条件整理をAIが担うことで、検索から比較、候補選定までの時間短縮につながることが期待される。検索エンジンが“購買コンシェルジュ”として機能すれば、プラットフォームの滞在価値向上に寄与する可能性もある。
一方で、生成AIによる提案は出力の正確性や網羅性が保証されるものではないと明示されている。提示ロジックによっては商品の露出に偏りが生じる懸念も否定できない。アルゴリズムの透明性や説明可能性は、今後議論の対象となる論点の一つになり得る。
将来的にレビュー分析や価格推移データとの統合が進めば、検索体験は単なる情報取得を超える方向へ進化する可能性がある。生成AIは補助機能にとどまらず、消費行動設計領域へ踏み込む余地を持つ技術だと考えられる。
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