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JIS防水規格が23年ぶり刷新 IPコード最高等級「9」新設で高圧・高温水に対応

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日本規格協会は電気機器の外郭による保護等級(IPコード)の新JISを、2026年1月20日付で発行したと発表した。
最高防水等級「9」を追加し、国際規格との完全整合で海外取引の利便性を高める。

最高防水等級「9」導入

日本規格協会は2026年2月16日、IPコードに関する新JISを2月20日に発行すると発表した。
新JISは「JIS C 60529:2026」で、2003年から国内の防水・防塵基準として利用されてきた「JIS C 0920」の後継規格である。
規格名は「電気機械器具の外郭による保護等級(IPコード)」で、国際規格「IEC 60529」と番号を一致させた。
規格類は税込価格10,120円、A4判46頁として案内され、価格は変更される場合があるとされる。

制定の背景には、対応国際規格が2013年改訂で高圧・高温水噴流に対する保護等級を追加したことがある。
近年、製品用途の拡大により電気・電子・医療機器分野の製品規格で当該等級の適用が広がり、グローバル取引を円滑にするためJISの整合化が強く望まれていた。

変更点の柱は、水の浸入に対する第二特性数字に「9」を新設した点である。
従来の最高等級「8」を超え、高圧・高温水噴流への耐性を評価・表示できるようにした。
併せて等級「9」に必要な試験装置、試験条件、試験方法を規定し、試験の再現性を確保する。
さらに旧規格にあった日本独自の附属書(油に対する保護等級など)を削除し、構成をシンプル化して透明性を高めた。

国際整合が品質保証を押し上げ

規格番号の5桁化と国際規格との完全整合は、海外の仕様書や取扱説明書との照合を容易にし、日本企業の海外展開における実務負担を軽くする可能性がある。
取引先が参照する規格体系がそろえば、要求水準の解釈差を縮め、調達・評価のコミュニケーションを短縮しやすいと考えられる。

また、等級「9」の導入で高圧・高温水環境を想定した製品の性能表示が具体化するだろう。
高度な防水性能が求められる電気・電子・医療機器では、品質保証の説明材料が増え、製品の信頼性訴求を強める方向に働くと言える。
等級と試験方法が明確になれば、生産者と消費者の相互理解が深まるという期待もできる。

一方、移行期には旧規格との読み替えや社内文書の更新が必要になり、試験体制の整備を含めたコストが先行する場面もあり得る。
等級表示が高度化するほど、利用者が意味を正しく理解できるような説明設計も重要になると言える。
とはいえ、国際整合と試験の標準化が進むことで、国際貿易の円滑化に寄与する流れは強まると考えられる。

一般財団法人日本規格協会 プレスリリース

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