2026年2月9日、米CNBCテレビは、米オープンAIのサム・アルトマンCEOが生成AI「ChatGPT」の利用者数について、月間成長率が10%を超えていると従業員に伝えたと報じた。
週間アクティブユーザー数は8億人を超えているという。
アルトマンCEOが社内共有で明かした成長実態
CNBCの報道によれば、アルトマン氏は社内向けの共有の中で、ChatGPTの利用者数が直近も成長を続けていると明らかにした。
週間アクティブユーザー数(※)は8億人を突破しており、競合のグーグルの生成AI「Gemini」の2025年第4四半期末の月間アクティブユーザー数が約7億5,000万人であることを踏まえると、生成AIとしては極めて大規模な水準に達している。
さらに同氏は、更新版のチャットモデルを今週中にリリース予定であることも伝えたという。
加えて、オープンAIが提供するソフトウエア開発支援ツール「Codex」の利用が、前週比で約50%増加したことも共有された。CNBCは、Codexがアンソロピックの「Claude Code」と直接競合するものだと指摘している。
なお、オープンAIはこの件に関してのロイター社からのコメント要請には応じていないようだ。
※週間アクティブユーザー数:一定期間(通常は1週間)に1回以上サービスを利用したユーザー数を示す指標。継続利用の実態を測る際に用いられる。
高成長がもたらす機会と競争激化の影
ChatGPTの成長が続いていることは、生成AIが一部の先進層だけでなく、広範なユーザーにとって実用段階へ移行したことを示しているのかもしれない。利用者基盤の拡大は、モデル改善や新機能開発を加速させ、業務効率化や生産性向上といったメリットをもたらすだろう。
更新版のチャットモデルを投入する予定が共有された点も、成長を維持するための継続的な同社の改善姿勢を裏付けていると言える。
一方で、急速な市場拡大は競争環境の厳しさも浮き彫りにし得る。
マイクロソフトが支援するオープンAIやアンソロピック、グーグルなど有力企業が市場シェア獲得を競う中、技術開発や人材確保への投資負担は増大すると考えられる。
今後は、更新版の提供を通じて利用増が続くと予想できるが、競合環境の中では、どこまで差別化を保てるかが焦点になるだろう。単なる利用者数の拡大ではなく、信頼性や用途別の最適化が競争力を左右する要素となるはずだ。
生成AI市場は成長局面を維持しつつも、各社の戦略差がより明確になる段階に入りつつあると言える。
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